ことばのおもしろさ研究所

語学好きな母ちゃんが、子どもの言葉の成長と外国語学習の奥深さ、心に響いた本なんかを記録しているブログ。

人生を変えるほどのインパクトを持つ有意義な活動×全くもってナンセンスな存在=最強!!

 最近見返してなかったノートより。

 

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  • 10年続くノートの取り方マイルール
  • グローバル教育からダイバーシティ(多様性)教育へ
  • 学びの本質は「変わる」こと
  • 幼児期の言語教育のカナメ

 

 

コミュニケーション、気持ちや情報を相手に伝える、伝わるためにダイジなポイント について。

  1. 自分のメディア力(信頼関係)
  2. 相手にとっての意味
  3. 伝えたい内容の本質(本心)
  4. 伝える技術(論理・説得力・共感)

何を言ったのか、よりも誰が言ったのか。自分にとっての意味だけじゃなくて、相手にとっての意味もイメージできるかどうか?本当に伝えたいこと、メッセージのコアは何なのか自分は把握できているのか。伝えるスキルはいろいろあるけど、まずは1~4の項目をチェックしよう。

 

自分のメディア力を高めるために、誠実で真摯であること、人間的魅力はもちろん問われるわけ。でも、カンペキにステキな人間であれってことじゃなく、「自分の魅力をMAX活かすポイント」や「相手に良い印象を与えるテクニック」ってのがある!

 

CAPTIVATE 最強の人間関係術

CAPTIVATE 最強の人間関係術

 

 「1.メディア力を高める」と「4.伝える技術」についてモリモリ盛沢山のネタが詰め込まれている本。日本語版タイトルはあんまり好きじゃないけど(笑)

 

「3.伝えたい内容の本質(本心)」をツメルことは、意外に難しい。これは、問いに向き合う忍耐力が求められる。

 

 この本の言い回しを使えば、問いの本質を問う、考える力(知性)が必要ってこと。問いの本質を見極める力ってのは、与えられた問いに対する問題解決能力だけじゃないのよ。自分が発しようとしている問いに発揮されるべき能力。問いを立てる力でもある。

 

 無駄を省いて本質を、という考え方について詳しいのはこの本。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 

問いを立てる力のベースとなるのが、視野を切り替える能力。時間軸で切り替える(過去→現状→未来)と?空間軸で切り替える(自分の見えている範囲→社会や世界全体の規模)と?人間軸で切り替える(自分目線→他人目線)と?・・・ってなもんで。

 

この視点の切り替えの習慣づけに、interectual habitsという標語として生徒に伝えている学校がある。

  1. どうしてそれがわかるのか(根拠)
  2. だれが何のために行ったのか(視点)
  3. 原因は何か、他に何が起こったのか(因果関係)
  4. もし仮にそうだとすると(仮説)

 

学校を変える力――イースト・ハーレムの小さな挑戦

学校を変える力――イースト・ハーレムの小さな挑戦

 

 

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)でも知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)でもエッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするでも共通しているのが、この視点の切り替えの重要性。

 

視点の切り替えってのは、自分の視点の次元を切り替える、ということ。

すごい論語

すごい論語

  • 作者:安田登
  • 発売日: 2019/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

この本で使われている表現「仁=human 2.0」がお気に入り。次元をあげるってのは、最終的に個人の一生レベルではなく、人類史レベルでの行動ができる人間にすすんでいく、ってこと。

 

視点の切り替えという意味では、あがるだけじゃなくて下がることも意識的にできるかどうかってのがダイジになってくる。行ったり来たりしながら、必要な答え(=問い)を自分で探っていけるようになりたい。

 

こういう力を鍛えるために、基礎トレーニングとなるのが対話なんじゃないか!と思って勉強中。

 

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異なる価値観と出くわしたときに、物怖じせず、卑屈にも尊大にもならず、粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと。

ただそれは、単に教え込めばいいということではなく、おそらく、そうした対話を繰り返すことで出会える喜びも、伝えていかなければならないだろう。

意見が変わることは恥ずかしいことではない。いや、そこには、新しい発見や出会いの喜びさえある。その小さな喜びの体験を、少しずつ子どもたちに味あわせていく以外に、対話の基礎体力を身につける道はない。

 これはまたあなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)からの引用なんだけど。

 

「自分とは違う」意見、価値観、視点の相手と対話をすることで変化していくこと。相手を変えることじゃない。自分が相手に合わせることじゃない。粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと、これはまさに、答えのない問いに向き合う力!

 

と、いうことは・・・

今の自分に見えてない視点(答え)を得るためには、「自分とは違う」存在が必要不可欠ってこと。違いは排除したくなるのが本能的な反応なんだけど・・・そこは、免疫システムごと進化しないといけない。ヒューマン2.0に。

 

不快感に向き合えっちゅうこと。コンフォートゾーンを抜け出そう。

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不快感と言えば、最近不快感ハンパないです。やっと、こうやって目指したい方向性がリアルに目指せる環境になってきたのに!だからこそ、なのか?自分の頭の回転の遅さ、コミュニケーションの下手さ、常識のなさ、プライドの高さ(書いてて涙ぐんできちまうぜ。。。)にガックリときてる今日この頃。

 

つまり、チャンスを前にして、ひとりで勝手に落ち込んでます。マリッジブルーってやつ?

 

知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)にも知性的な態度は楽じゃないから訓練・経験が必要と書かれてます。具体的な練習方法も出てるので、興味ある人は読んでみてね。

 

知性を磨くサイクルが「知識⇒経験⇒体験⇒智恵」と表現されていたから、これを私なりに再構築してみると・・・

 

知識

  • 言語化されていること(情報)
  • インプット

経験

  • ここ止まりだとただの想い出

体験

  • 自分ごととして捉える
  • 言語化できない部分(感動)

智恵

  • 知性

 

この「経験」の重要性は認められてきた。でも「体験」のステップに進めていないことが多い気がする。

ここから先は「心」のやわらかさがほんと、ダイジだから。

 

「心」の影響力の大きさは「非認知能力」と言って科学者からも支持を受けた。ここから先が、これから私たちが挑まないといけない分野なんだ。

 

sonogono.jugem.jp

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タメにならないこと、大いなるヒマ時間、が長いスパンで見ると・・・仁のスケール(人間の一生を超えるタイムスパン)で見ても、本当に大きいんだって、私は思う。

 

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今、大いなるヒマな時間を満喫できるといいね。別に有意義なことしなくてもいいじゃん。

 

私は大きな視点で言えばかなり楽観的で(細かい部分にはそうでもない)世界はウマイ具合に良くなっていってってると信じて疑ってないタチなんだけど、今の状況も、目の前の状況は燦燦たるもんだけど、長いスパンで見ると進化のための大きな一歩になってるんじゃないか、と。

 

 

 

「自由に遊んでいいよ」と言われたときに、スマホもパソコンもない場所でも、「やったー!!!!」と全力で楽しめる子どもをダイジにしたいなぁ。

 

楽しみ方も制限されない環境が、あったらいいなぁ。友達と駆け回ったり、なにかクリエイティブな活動をすることだけが◎じゃなくって、ひとりでぼーっとアリの行列を眺めたりしててもOKって感じの。

 

知性を磨くサイクルに戻って、経験から体験へのステップについて。この間は「内観・俯瞰・フィードバック・内省・追体験」が繋いでくれる。

 

ちなみに私がこれからやろうとしている教室は、このサイクルがとっても身近な世界で繰り返しできるようなシステムをベースにしてる。

 

物語・絵本を(英語と日本語で)楽しむ

言語化された情報のインプット

経験

関連するアクティビティや学びの展開

メンバーで意見を持ち寄る(対話)

言語化できない部分も劇で表現する(再構築)

体験

協同創造(緊張・達成感・感動)

智恵

正解のない問いに向き合う方法の一つとしてフレームワーク的に日常生活に経験を活かす

 

ちょっと特殊な教育方針だから、きっとかかわったことがある人は「あ、あれね!!」とピンとくると思う(笑) 60年以上前から、こういうことをやってきた人たちがいることを知ってビックリしたし、このタイミングで知ったのも何かの縁だということで、再び飛び込んだ子どもの教育業界。

 

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それにしても、まさに!!理想ばっかりの私に投げかけられたチャンス!!なのに、私は今とんでもない不快感と向き合ってるってわけ。そもそもこの理想論、目指している方向性に「イイね!」とついてきてくれる親子に出会えるのか?英語教室だと思って来た彼らの期待とはちょっと違うってこと、ちゃんと伝えられるのか?

ここで、振出しあなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

に戻る・・・ってな(笑)

 

そう、「3.伝えたい内容の本質(本心)」が問われてるってこと。問いに向き合い続ける忍耐力を、求められてる。でも頭で考えすぎると・・・何を考えてたのか忘れてしまうから、本当にこまってる!!!!!

 

私、考えるのほんと下手。

 

 

そんなんで先生するな!!とお叱りをうけそうだけど、「デキる人がデキない人に自分の知識を伝授する」スタイルの教育ではないので、そこはまた違う問題点。

 

今までのトップダウン式の教育は「対話」にはフィットしない。

 

なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか

なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか

  • 作者:山本 崇雄
  • 発売日: 2016/06/30
  • メディア: 単行本
 

 

教育は贈与、信じて与えるもの。 上の本『都市と野生の思考』で見つけた言葉。

それを実践しているすごい先生たちがいるんだから、夢物語じゃない。目指すべくは、先生と生徒の共同作業(コミュニケーション)から生まれる学びであって、対価に応じる供与ではない!ってとこにビビビーッと感動した。かっクイイ~!

 

この対談本の中でも「知識じゃなく知性」がどんなものか話題にあがっている。

 

 

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  • 大切なのは他者に開かれたセンサー
  • あいまいさに耐えうる複雑さ
  • 直観力

このメモは↑の本を読んだ時だったか、↓の本を読んだ時だったかノートに書いたこと。

沈黙する知性

沈黙する知性

 

 

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知性とは、「ありえた別世界」をリアルに創造する力。複数のリアリティを行き来する力があるから、現実を変えていく力となり、作り上げる力になる。

 

 

ファンタジーの世界ってのは、目の前のリアルな現実(A)をとことん見つめた目を、ずんずんずんずんズームアウトして、めちゃくちゃ大きな枠で捉えたあとで、そこからまたピントをずらしてかなり至近距離までズームインした現実(A’)なんだと思う。

 

だから目の前の現実とかけ離れている世界を空想世界に描いているようで、実はそうじゃない。全く同じ世界を、ほんの少しずらしただけのリアルな現実なのかもしれない。

 

別の層の現実というか、パラレルワールドというか。

 これは自分の過去記事に書いてたこと。

 

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別の現実をリアルに思い描くチカラが活かされるのは、アートだけじゃない。グローバル化だのなんだの言う今だからこそ、もっと見直されるべき部分。

 

 

「集団の中でこのくらい、人と比べて点数が高い低い」ではなく、「何を問い、何を考え、何を伝えたいのか」こそがアイデンティティ(=WHO AM I)。

 

「違い」は成長(学び)に必要不可欠⇒違いに向き合う⇒関係性を立ち上げる⇒合意点を探る⇒新しい価値観を発見・つくりだす

 

最初の前提は「成長マインドセット」と言われるもの。

キャロル・ドウェック : 必ずできる!― 未来を信じる 「脳の力」 ― | TED Talk

違いに向き合うには、違いに気付く「教養」が必要。教養は、知の基盤。自分は何を知っていて、何を知らないのか、何を知るべきなのか、を学ぶこと。「学校」はこれを提供する場だったはずなんだけど、最近は対極にある「実践的・使えるスキル」に比重が移っている傾向がある。(英語教育から見ると)

 

もちろん、専門性ばかり追求して知識を横断できていないってのは、専門家会議で「それは私の専門外です」っていう発言からわかるように深刻な問題かもしれないけど。。。

知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)はそこを横断できる(視野の切り替えがデキル)人になろうってはなしでもあったし。

 

行ったり来たり出来る身軽さを忘れないようにしたい。

 

プーと大人になった僕 (字幕版)

プーと大人になった僕 (字幕版)

  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: Prime Video
 

 大いなるヒマさを大満喫しているクマ(笑)

 Doing nothing often leads to the very best kind of something.

 なーんにもしない、が最高のなにかにつながるってよくあること。

 

子どもだったクリストファーロビンが、いっちばん好きだったことはdo nothing(なんにもしないこと)。なんの意味もないナンセンスな遊びが、たまらなく楽しくて、愛おしい子ども時代。

 

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ナンセンスを楽しむ世界で今も残っているのがマザーグース英語圏のわらべ歌)なんだけど、これまた私の教室のダイジな構成要素なんだよなー!

 

韻を踏む、リズムカルな英語のテンポを耳で覚えちゃう、って点が注目を浴びてるけど、世界観ひっくるめて子どもに伝えたい。

 

映画「プーと大人になった僕」のエンドロールの曲はBusy doing nothing(なんにもしないことで忙しい)ってタイトルで、ナンセンスを心から楽しむ大人たちのビデオクリップで締めくくられている。

 

そんなバカバカしいポップなノリを眺めるおじさんの最後の台詞「世の中変わりそうだ。」「悪くない方向に。」が印象に残っている。

 

 

「対話」がひらく可能性

違いに気付き、自分が変化する過程(学び)を楽しむ。新しい価値観を発見する、つくりあげる。感動、共感、経験を体験にステップアップする。考える力、答えの無い問いに向き合う力、自分で問いを立てる(問いの本質を見極める)力を育てる。

 

ナンセンスな(タメにならない)世界を奪うな

別の世界をリアルに思い描く力が、視点を切り替える力。次元を行き来する身軽さ。対話を通して新しい価値観を見つけるために必要な基礎体力。

教養もある意味ナンセンス。即戦力とならないけど、これがあるから「違い」を発見してその先「対話」に発展できる。知の基盤になる。

 

身体と心を置いてけぼりにしない

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沈黙すら共有できる場、ってのは、やっぱりリアルな空気の中で味わえる特権だと思うんだよね。これは、オンライン化が進んでも、というか進むからこそ、あえてこんな場をつくりたい。

 

こんな状況で通学するお教室だなんて、と言われるかもしれない。何もTeachingせずに、黙ってみんなで物語に耳を傾ける時間?モッタイナイ!なんて言われるかもしれない。

 

これが将来の「成功」につながるかどうかなんて、ハッキリ断言できない。でも、確信はしている。今現段階で、私は自分が正しいと信じている。もし間違っていると気付いたら、自分の正しさにしがみつかずに、必要なら軌道修正する柔軟さを持とう。

 

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あいまいさを受け入れる。ゆらぎながら変化していく、進む勇気を持つ。びびりまくってるし、緊張なのか脱力なのかわけわからんけど、教室をつくろうって決めたんだから、やるっきゃない。

 

誰にも見向きもされなかったら、みじめじゃない?とか、バカにされるかな、とか、現実問題続けられるんだろうか、とかまぁ頭で考えるとろくなこと思い浮かばない。まだスタートすらしていないのに!!

 

 

ここまで一緒に文章を追いかけてくれた人、(もしいたら)ありがとう!ブログで繋がる見えない縁にも感謝。いるかいないかわからないけど、こうして書くことでどこか励まされる不思議。

場所も時間も「同時」に共有してないのにね。