人と人とのやり取りの中で「ギブアンドテイク」という言葉があるよう、Giver(与える側の人)とTaker(もらう側の人)という立場があります。なんとなく、Giverは損でTakerは得してる、みたいなイメージないですか?
ビジネス書籍になるのかな?長期的な目で見ると、成功者に多いのはGiverだった!というハナシ。 ここで出てくるGiverは「人に惜しみなく与える人」で、Takerは「真っ先に自分の利益を優先する人」、それからMatcher「損得のバランスを考える人」というタイプも出てきます。
ただし!!!
Giverのなかでも「自己犠牲のGiver」はTakerに搾取されてしまうだけ。これは自分にとって良くないだけじゃなくても、相手にとっても、相手と自分を含めた全体にとってもヨクナイこと。
自己犠牲や我慢を美徳とする文化に長らく親しんできた我々日本人としては、この感覚を抜け出せない限り、ギブアンドテイクから一歩先に成長した社会、ギブアンドギブが生む豊かな世界にはたどり着けないんだろうな。。。
未熟なGiverに甘んじるなかれ
じゃあGiverが提供するのはなんなのか?
私がちょっとガマンすれば丸く収まるんだから・・・と変な「イイことしてる感」を味わってしまう(そのくせ相手を見下して不満を隠したり)、あるあるじゃないですか?子育て中のお母さん、この感覚持つ人多いんじゃないかなー。
私は結婚したときから、この未熟で幼稚なGiverが抱く「イイ奥さん」像をそれなりに頑張って演じてきました。が、子どもが出来てボロが出てきた(笑)
私、こんなに器小さいニンゲンだったか、って(笑)
成熟したGiverは、身を削る施しはしないんです。
かといってMatcherのように損得を計算したうえで行動するわけじゃない。じゃあどういうことかっていうと、自分を含めた全体の関係性にとって「ヨシ」と思えるからGiveするんです。
それは目の前の関係性という物理的な距離感、もっと先の未来をイメージする時間的な距離感をズームアウトして見れる視点ですよね。ズームアウトした視野に切り替える=次元を上昇する。
ひとつ先の次元に上昇するには?
これ、この本の中で「仁=human2.0」と表現されていた人物像に重なります。
仁=human2.0 は個人の一生レベルではなく、人類史レベルでの行動ができる人間。人類史レベルまで上昇できなくても・・・自分だけの視点じゃなく、せめて自分のコミュニティ全体を俯瞰できるレベルの視点なら、今の時代の人間なら持てる!!と思うのですが、楽観的でしょうか。
私だったら、自分が一方的に持つ思いだけじゃなく、息子と自分、がんばってひろげて家族3人全体の思いを総合して捉えるレベルまで・・・上昇したい。
これって、人間の器(許容量)のハナシですよね。私は今の段階じゃ器が小さすぎて、理屈じゃわかっていても、なかなか上昇した次元で物事を捉えるのが難しい。というか、自分の器以上のことはできないから、まだ全然できていないです。
じゃあ器をひろげるにはどうしたらいいのか。
自分の次元を上昇させる方法は?何がきっかけでズームアウトの視野が持てるようになるのか。ピント調整機能を身につけることが出来るのか。
実際に次元が高い人のグループに身を置く
朱に交われば赤くなる。人間性を変えたいのなら、環境の影響力を活かさない手はない。というか、環境を変えなければ人間は物理的にも精神的にも元の状況に戻る性質(=恒常性、ホメオタシス)を持つのですぐにリバウンドしちゃいます。
成熟したGiverのおそばで、彼らの言動を観察しつつ自分も彼らの一員として振舞うのがいちばん手っ取り早く、安全で、ストレスの少ない(むしろ楽しい)方法かな。
この変身テクニックはビジネス、自己啓発、心理学でもよく取り入れられている概念コンフォートゾーンというものを取り入れてます。
無意識の安全地帯コンフォートゾーン
コンフォートゾーンってのは、「当たり前」とか「前提」とか「普段のスタイル」「日常のパターン」のことです。そこからはみ出ることは、本能的にイヤなのです。離れれば離れるほど、ストレス・緊張・不安・プレッシャーになる。だから戻ろうとする。
ただし、コンフォートゾーンを抜けた先に「気付き」があり、コンフォートゾーンの範囲が広がったり位置がずれたりするきっかけがあります。その変容のプロセスを「学習」といいます。学びとは、変化する過程そのものです。
コンフォートゾーンと学習の関係については過去記事でも書きました。
変化の過程=学び が連なって「成長」できる。
なので、なりたいイメージがあるのなら、コンフォートゾーンをそっち側の人間が持つ範囲に設定しなおす工夫が必要です。
私はひとりで黙々と鍛錬したい派(?)なので人付き合いは下手なんですが、人間関係はダイジです。どんな人と付き合うか=自分をどんな人間に設定しているか、なので付き合う人の影響は低く見積もらないように、注意です。
Be the change that you wish to see the world
ガンジーの名言。望む世界への変化に、あなたがなりなさい。
そのWorldのイメージを描くワークとして、「脳内見える化ひとり会議」おすすめです。これ自体が楽しいです。(あれしたいこれしたいって考えてる間がいちばん楽しい・・・)
もうちっと遊び心がある人は、これもオススメ。私の趣味だけど。
仁=human2.0 かーちゃんを目指す
環境に身を置く以外に、具体的にできるアクションを考えてみました。
こういったツールを使って・・・
大きな目標は「仁(human2.0)かーちゃんになる」なんだけど、具体的に言うと「長い目で見て親子の+になる関わり方が出来る母親になる」かな。補足するなら「子どもの一挙一動に振り回されずに一貫した態度と行動を取れる」!!
困りごと、自分のふるまいに関して直したい部分をピックアップ。
・子どもがイライラすると自分も一緒になってイラついてしまう
・子どもの嫌がることを言って脅したり、怒ったりして誘導してしまう
・一緒に遊んでても楽しめない、すぐ他のことに気が散る(私が)
・教育的効果のある遊びをさせたくなる
「うっわ!イヤなかーちゃんやな~」と書いてて我ながら思います。息子、すまん。まずはそれをどうこうするか、解決策をいきなり考えるんじゃなくて理想の姿から言語化していきます。
・子どもがイライラすると自分も一緒になってイラついてしまう
⇒ いちいち気にしない
・子どもの嫌がることを言って脅したり、怒ったりして誘導してしまう
⇒ お互いに嫌な気持ちにならない方法で行動を促す
・一緒に遊んでても楽しめない、すぐ他のことに気が散る(私が)
⇒ 子どもと遊ぶのめっちゃ楽しい!一緒に夢中になっちゃった!
・教育的効果のある遊びをさせたくなる
⇒ わざわざ促さなくても大丈夫、と思える自信と安定感
それからこれができたらこれができるよな、って順番に並び替えて
わざわざ促さなくても大丈夫、と思える自信と安定感
↑
お互いに嫌な気持ちにならない方法で行動を促す
↑
子どもの感情にいちいち振り回されない
↑
子どもと一緒に遊ぶのめっちゃ楽しい!夢中になっちゃった!
それから、その姿に繋がる行動、解決策を考えていきます。下から順番にね。
子どもと楽しく遊ぶために
子どもと遊ぶことじたいは好きな方だとは思うんですが。同じセリフを何十回も言わされたり同じ動作を繰り返し求められて何の変化もないことに私が先に飽きちゃって。。。幼児って異常にシツコイですよね?息子はその「執着」レベルがちょっと高いのもあって(^_^;)
ただ、ガラッと遊びを変えることは嫌がってもちょこーっと変化を加えることは許されるようなので。飽きてきたらちょっと変化を加えさせてもらいながら・・・(笑)「リアクションを観察しよう」って思えば私も楽しめるかも。
私の性格的にも、「これは実験だ」とか「観察だ」「あとでレポート(ブログ)にまとめよう」と思うと一気に熱中できそうです。ネタ作りを目的とすると今度はオイシイ結果を求めてしまってストレスになりそうなので、気を付けます。
子どもの感情にいちいち振り回されない
私もムカー!!ってなるのは、だいたい「ほかに考え事がある」とか「体調がよくない」時でした。体調って、風邪とかそんな分かりやすい不調じゃなく、お腹すいてるときとか眠いときとか。・・・幼児さんと変わらんな(笑)
なので、マメに栄養をとる。睡眠は削らない。あと、体力づくりを検討せねばだ。これはずっと保留にしてたんだけど・・・運動かぁ・・・うん、運動ねぇ・・・(=∀=;)
考え事、仕事が気になるってことに関しては、これは区切りをつけちゃおう。メールの返信とかLINEのお返事とか、緊急じゃないし、優先順位を変える。仕事とかブログネタとか思いついたときはすぐメモできるようにリビングのメモもあるわけだし。書き捨てておく。
あと、息抜き。これはたぶん十分できてる。(笑) 息抜きの時間に運動も組み込んでいけるのが理想。運動・・・あぁ、腹回りのミートテックが重い・・・・
お互いに嫌な気持ちにならないよう行動を促す
こういうテクニック的なものは情報は盛りだくさんある。
子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~
- 作者:ダニエル・J・シーゲル,ティナ・ペイン・ブライソン
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2016/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
まずは状況の分析、把握。いったい息子との関わりで何に困ってるのか、具体例を挙げられない(それなのに困った困ったって気分でいる)から。
それからテクニック的なものをトライ&エラー。こういうのは、一度うまくいかなくてもその次にヒットしたりするもんだから、とにかく実践してみないと。
困った状況になった時、「お、これは貴重なデータだ」と思って向き合えるとそれだけでも気持ちに余裕ができそうだ。
息子の行為⇦それを見て困る自分⇦その状況を捉えようとする目
これは次元上昇の訓練にもなる。
わざわざ促さなくても大丈夫、と思える自信と安心感
結果が見えないと不安になったりあれこれ「与え」ようとしちゃうんだよなー。ここはマインドセットの問題かな。意識改革。
あと、期待値(~あるべきの基準)を下げる。余裕を持つ。時間の余裕、空間の余裕、思考の余裕。断捨離ですな。
今日の一歩
てなわけで、今から近所の図書館まで徒歩20分、もくもくと歩きます。できるだけ考え事をしないように、もくもくと。思考の断捨離ですな。運動と。そんでもって図書館に予約していた本を借りて、家でオイシイお茶でも飲みながら読む、と。良質な息抜き。
あとは、お迎えの時間に備えて先に夕食を決めて下ごしらえしておく。そろそろ夕飯作らなきゃ~でもまとわりついてくる~の対策。あと、昼ごはんもちゃんと食べる。食べるのめんどくさいからコーヒーだけ、とかにするから夕飯前にお腹すいてイライラしちゃうのよね(笑)
ではでは!行ってまいります!