児童文学、子どもの本、というと「幼い子ども向けの物語」と思われるけど、いやいや、これは対象年齢のことを言ってるんじゃないのだよ、と気付かされる今日この頃!!
世界と出会う。
未知であれ既知であれ、世界と出会う力をくれるのが、物語。
尊敬するボスが貸してくれた本。ここに書かれているのはディズニーランドの持つ「象徴」のチカラと、そのトリックなんだけど・・・
そのチカラの根底にあるのが
「紳士淑女の皆さん、そしてあらゆる年齢のお子さん方!!」
という呼びかけ、って部分に共通するイメージがあるんじゃないかな。
1歳から92歳の子どもたち。未熟さや未成熟というネガティブな意味合いとは違う、全ての人間の中にある「子どもらしさ」に向けて、児童文学や子どもの本はある。
ここんところ、「ためになる」教訓がハッキリ提示されているオトナの本、ばかり読んでいたから、『子どもの本のもつ力』の中で清水真砂子さんの言葉を読んでハッとした。
私は図書館で借りて読める本は基本買わない主義なんだけど、読み終わった後Amazonでポチりましたぞ。ここで紹介されている本、全部読みたい。そんで自分がどんな読後感を持つのかすごく気になる。
そんでもって、児童文学の読書会が、したい!!!!!
読書会は向上心のあるメンバーが集まってるだけに、タメになる本とかセンセーショナルな本、ビジネス本ばっかり題材になるんだけど。。。純粋に「物語」を読んで人がどう感じるのか、どの部分がその人の経験や思い出をどんなふうに引っ張り出すのか、「物語」と「物語」の接点みたいなものに触れてみたい。
普段テレビは見ないんだけど、録画リストをチェックしてみたら「みんなのうた」がひとつ。はて?と思って見てみると・・・「物語」だな~と感動した。
「物語」は、ハッキリと「正解はこうです」「メッセージはこれです」なんて言ってくれない。だから解釈の可能性が大きくあって、深みや味わいとして人を感動させるんだろうな。
【 アニメーション/神風動画:水﨑淳平さんより 】
アーティストが歌詞やメロディに込めたテーマをアーティストの目線で映像化するMVとは違い、「みんなのうた」はリスナー目線から感じたものを絵として描いてこそ「みんな の」唄、になるのかな?と考えて取り組みました。
『トゲめくスピカ』で雫さんが唄われている君と僕の関係を、大切にされていた物と持ち主、そして〝場所〟の物語にしてみました。このように感じたリスナーもいますよ、というアンサーとして、ポルカドットスティングレイの皆さんにも楽しんでいただけたら光栄です。
これも、『ディズニーランドという聖地』にあったように、作者から離れて人々の中でイメージが共有されて(作者の意図とは別物として)膨らんでいく、そういう「物語」の持つ現象がここにもあるのかな。
ポルカドットスティングレイ「トゲめくスピカ」MV (Polkadot Stingray / A Stinging Spica)
MVを見てボーカルの可愛さにときめいてしまった。。。
メロディを聞いててなんか懐かしいなーと思ったら、スムルースを聞いてた時の気持ちに似てるんだ!と思い出した。
雪、今年はまだ降ってないけどね~
いろいろ、思い出すな。。。雪の中海に出たり、あぁ、しんどかった。しあわせだった。(笑) そうそう、「物語」は「自分の物語」を引っ張り出せるところがイイんだ。
昨日、小さな小さなイベントの挨拶で「感動する力」について話した。
いわゆる「使える英語」「正しい英語の発音や知識」ってのは、どんどん優先順位が下がっていくと私は思ってる。自動翻訳機、AIの出来ることを一生懸命追いかけてもしょうがない。
ワレワレ人間は、感動することが出来る。
モチベーションを持つことが出来る。
感動なんて、個人的な内的なモノでしょう?と思われがちだけど、感動のパワー侮るなかれ。何十年も何百年も時を隔てても人を感動させる文学作品や絵画、音楽、芸術作品に限らず、そういったものは、ひとりの感動から出発してるんだから。ポジティブな感動だけじゃなくて、ネガティブな感動ももちろんあったろうけど。
感動は感染する。感動は人を動かすパワーがある。
興味関心をもって、好奇心に突き動かされることができる。
そのきっかけとして、その感動の入口として
私は子供たちに英語を通して「ことば」を楽しむ機会をプレゼントしたい。
感動の閾値は、大人になればどんどんあがってしまう。
感度が鈍くなってくるんだよなー。
人工知能研究者の松原仁氏と人工生命研究者の池上高氏志氏の連載対談、その中で人工知能の課題、根本問題は「モチベーションを立ち上げること」だというハナシが出てきた。
もし、感度が下がってるな・・と思うなら、児童文学はいいクスリになる。誰のなかにもある「子どものまなざし=純度の高い世界」(かわいらしい、ピュアな世界という意味じゃない)を刺激してくれる。
この本で紹介されている本、全部読みたくなるから!!
子どもの本って、哲学の世界。
どんだけ実用書を読んでも、根本的な、生きる力をくれるのは児童文学。