Kindleのサンプルを読んでみておもしろかった本のメモ。
「はじめに」で紹介されるのは、「生命の起源を発見か?!」とセンセーショナルな実験で注目を浴びた若き物理学者、ジョン・バトラー・バーク。
彼は世間にもてはやされ、そして批判と中傷の嵐に会い、けなされ見捨てられ、そしてこの世を去った。
学生時代に私は、バークのことを知らなかった。私が教わったのは、いわゆる生物学の英雄たちについてであり、彼らのほぼすべては、結果的に正しかった考えを抱いた科学者だった。生命の系統樹を提唱したダーウィン、エンドウの遺伝を調べたメンデル、それに病気を引き起こす細菌の存在を明らかにしたルイ・パストゥール。
そのほうが楽なのだ。英雄とされる人物だけを次々と追って、合間にひそむ幻影、失敗、失われた名誉は無視するほうが。
このテーマで有名な日本の生物学者といえば、福岡伸一せんせだね!
大昔に読んだ気がしたけど、2017年出版だったかぁ!生命を生命たらしめる「動的平衡」ってキーワードにグッときたなぁ。
そういえば、生物学的に見た「記憶」とは・・・ってハナシも「動的平衡」と重なるイメージだった。
それから、個々の生命から見た「主観的」な世界が、世界の姿なんだってハナシ。この本もKindleのサンプル部分読んでおもしろかったから買おう!って思った↓
ウムヴェルト(環世界)のハナシかな!って思ってたら、やっぱり出てきた!
見てる側の違いが、見ている世界そのものの違い。こう言ってみれば当たり前なんだけど、その感覚はニンゲン視点での想像や擬人化した視点からは全く見えてこない世界。
ニンゲンとその他動物から見た世界が違う、ってのはOKとして、ニンゲン同士でも見てる世界は全く別世界・・・ってのがこの本のつっこんでるところ。
個人の違いが、「知覚」の違いを生んで、それが受け取る世界をガラッと変える。それ(主観)は身体感覚とは切り離せない。身体が違うから、違う知覚がある。坂の傾斜からグラスの大きさにいたるまですべて、個人がどんなニンゲンかで全く違うものになる!
身体と知覚の関連、といえばアリになった数学者、森田真生せんせ。
客観的にカチッと決まったものがあると皆が思っているけど、その実主観的に生み出されているもの…といえば「時間」も、そうだ。
そもそも客観性って……?
って視点で、私達が「客観性=正確さ、正しさ、真実」と思うに至った経緯を振り替えれるのがこの本↓
それから図書館で借りようと思ってタイトルをメモしてる本たち↓
『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』が面白かったから!