【息子生後二ヶ月】ことばの発達と喉の進化、それから英語教育についてほんの少し
おチビ、地球人デビューして2ヶ月経ちました!
小粒っこちゃんだったのがあれよあれよと言う間に顔がでかくなり、どんどんニンゲンらしくなってきてます。夜はお目目ギラギラで寝てくれないし、朝昼晩私がご飯を食べ始めたら必ずグズって妨害してくるし、2~3日に一回おむつで受け止めきれない大量のうんPをお見舞いされちゃうんだけど、そんなおチビがかわいくてかわいくてしょーがないです。(あのうんPの染みってどうやったら落とせるんだろう?肌着が次々とターメリックカラーに染まって行く・・・)
まずは声を出すことから
ここんとこ、ご機嫌に「あ~」とか「んう~」とか 「あ~い!」とか声を出すようになった。(あぁ、かわいい・・・)ちょっとずつ力まずに声を出すコツを掴んできたのかな。
発語に至るまで1年前後かかるのは、それだけ「言葉を発する」という行為が複雑で難しい運動だってこと。呼吸しながら息を止めたり吐いたりしないといけないし、息を音に変えるために喉(声帯)をすぼめないといけない。音の違いを作るためには口の大きさ、舌の位置や形、唇の動きもコントロールしないといけない。
私たちはなかなかすごいことを(それも全く意識せずに)やってのけてるんだなあと改めて思う。
↓赤ちゃんのノドの仕組み、発達について分かりやすくまとめてあるブログ。おもしろいな~!!
発声から発語へ至る道
人の声を雑音じゃなく意味のある音として認識して、反応したり指示にしたがったりするところまでは人間以外の動物でもできる。自ら声を出してリアクションしたり働きかけたりもできる。その先、特定の意味のある音の連なり(言語)を話せるかどうかってのはどこで違いが出てくるんだろう(?_?)
犬だってずっと人間と一緒に生活してきたんだから、喋れるようになってもいいのに。
学ぶこと、気付くこと
言葉を学ぶというのは気付きの積み重ねなんだな、って最近思う。音に気付く。その音が特定のリズムを持っていることに気付く。人の声が自分に向けられていることに気付く。ある音のカタマリが何かを意味していることに気付く。そのカタマリが一定のルールに沿って登場してくることに気付く。
学習っていうのは、「教えてもらう」もんじゃなくて「気付く」ことなんだろうな。言葉に限らず、どんなことも。どうしても大人は教えたくなっちゃうんだけど、答えを用意するよりも自分で気付くための環境作りを手伝ってあげる方がずっと大事だと思う。
言葉に関して言えば、たくさん話しかけてもらった方がたくさん気付きの機会をあげられることになる。

0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児
- 作者: サリーウォード,Sally Ward,槙 朝子,汐見稔幸
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/06/26
- メディア: 単行本
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赤ちゃんにたくさん話しかけてあげることを「語りかけ育児」と言うらしい。子育てや知育、幼児教育ブログでよく紹介されているこの本。私も図書館で借りて読んだことがある。わざわざ「語りかけ育児」なんて名前つけなくても育児中子供に話しかけるのはごくごく自然なことなんじゃないのかなーって思ったんだけど、子どもの言葉への「気付き」を促すコツみたいなものがいっぱい書いてあって面白かった。
外国語の語りかけ育児も流行っているようだけど、そのへん興味ある人も読んでみるといいかも。
これも育児と言葉に関するおすすめの本。
赤ちゃんと母語/外国語
英語教育産業のターゲットはどんどん若年齢化していって、最近は「赤ちゃんから始めないと遅い」みたいな風潮さえある。
先週興味本意で某大手英語教材の自宅体験を受けてみたんだけど、出てくるのは母親の不安を煽る文句ばっかりですごくガッカリした。英語の周波数は日本語と違うからどんな音も拾える赤ちゃんのうちに始めないといけない、LとRの聞き分けは臨海期を過ぎると分からなくなる、小学校から英語の授業導入で先取りが必要、中学は英語で英語の授業をする、就職には足切りとして英語の資格が用いられる、これからの社会では英語が話せないとやっていけない、等々・・・。
語学好きの私としては、英語が成績や就職の枠を越えて自分の世界を広げてくれるということ、人生を何倍も面白くする出来事に遭遇するチャンスがグンと増えること、なにより学ぶことは楽しいことだと伝えてほしかった・・・。
私個人的には、RとLの聞き分けなんてそこまでワーワー言われるほど重要なことだとは思えないし、臨海期説は「簡単に習得できる時期」について言ってるわけで「それを過ぎたら外国語が学ぶ能力がなくなる」といってるわけじゃない。例え英語で苦労することになっても、「自ら学ぶ力」が身に付いていればなんとかなる。むしろそっちの方が大切だし、学ぶ力をつけるには心・情緒面を育んであげないといけない。心を育むには心のこもったコミュニケーションが必要なわけで、心と直結した言葉、つまり母語での働きかけが何より重要になってくる。
とは言っても息子への英語の取り組みに関しては、これからどうしようかな~とまだ考え中。そのへんもまたブログで記録を残していこうと思う。