ことばのおもしろさ研究所

語学好きな母ちゃんが、子どもの言葉の成長と外国語学習の奥深さ、心に響いた本なんかを記録しているブログ。

英語も日本語も、スキルの根っこは「言語技術」

 

外国語を身につけるために必要なのは母国語のしっかりとした土台だ。この主張は珍しくなく、英語教育に否定的な意見として特によく聞かれるんじゃないだろうか。

 

じゃあ、母国語は英語を避けていれば勝手に磨かれていくのか、というと残念なことにそうでもなさそうだ。 

 

外国語を身につけるための日本語レッスン

外国語を身につけるための日本語レッスン

 

 

あるものを見たとき、それを見ていない人が正確にそのイメージを描けるように情報を伝達する術を学んだでしょうか。効率的な説明の方法や、論理的で無駄のない報告文や記録文、自分を売り込むための履歴書の書き方は教わったでしょうか。小論文の書き方はいつ教わったのでしょうか。大学の卒業論文の書き方や議事録の作成技術は学んだでしょうか。討論や議論で、相手の主張の論理的矛盾や過不足を聞き分け、自分にとって有利な方向に議論を展開させる方法を誰が教えてくれたのでしょうか。それ以前に、有効な質問のしかたを教えられたことがあったでしょうか。文章の要約の技術や、情報の分析方法やその解釈の方法、さらには、それらを踏まえて批判的(クリティカル)に検討して判断を下す技術を、国語の授業で学ぶ機会はあったでしょうか。

 

英語教育も、日本語教育も、「言語技術を磨く」という視点で見れば同じ分野だった。どっちがダイジか優先すべきかなんて不毛な言い争いをするより、言語技術を磨くための国語の授業(日本語教育)はどうあるべきか、にコマを進めなきゃ。

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

まだ第一章を読み始めたばかりなんだけど、すごく面白いから読み終える前に記事にしちゃった。

 

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英語のスキルより伝える「中身」を。これもすでに聞き飽きたフレーズではあるんだけど、具体的にどう中身を豊かにするのか。国語教育、なぜかあまり話題にあがらないテーマだけど、時代とともに見直すべき部分は大いにありそうだ。

 

【3歳】英語との付き合いの変化

 親子サークルや習い事をやめて、外で英語に触れる機会がなくなりました。私が自分の楽しみとして行ってる英会話サークルで、大人が喋っているのを見聞きすることはあると思いますが。

 

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3歳を境目に、びっくりするほど息子イチ君が急成長したような気がします。体も、心も。相変わらず気難し屋の癇癪虫なのは参っちゃいますが・・・!

 

言葉の成長もあっという間なので覚えていることは記録しておこうと思います。最近は「~ってどういう意味?」を連発して、非常に面白いです。

 

「マンナカってどういう意味?」と聞かれたときは、言葉の仕組みについて考えさせられました!マンナカって、それ単体で存在するモノの名前じゃないですもんね。相対的な部位。言葉っておもしろいな~。

 

 

 英語に関しては、こんなスタンス↓で接していたわけですが

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自分なりに英語・日本語を区別して理解してるのかな~といった印象。 日本語が伸びた分、英語との理解力のギャップは大きくなったんですが、だからイヤ!って反応もないし、前よりも英語絵本を読んで読んでとせがんでくれるようになりました。

 

Scholastic Sight Word Readers Box Set with CD サイトワードリーダーCD付きボックスセット

Scholastic Sight Word Readers Box Set with CD サイトワードリーダーCD付きボックスセット

 

 

 

Nonfiction Sight Word Readers Level A, Ages 3-7: Teaches 25 Key Sight Words to Help Your Child Soar as a Reader!

Nonfiction Sight Word Readers Level A, Ages 3-7: Teaches 25 Key Sight Words to Help Your Child Soar as a Reader!

 

この2セットをひたすら読まされます。1冊がとっても短いから、次々と。 

 

 


Jack and Jill Nursery Rhyme for Children, Toddlers and Babies | Patty Shukla

マザーグースのリズムはやっぱり好きみたい!最近のお気に入りはコレ。歌いながらお散歩するのが好き。

 

試しにAmazon musicのアプリで音楽じゃなく朗読のJack and Jillを流してみたら、意外に気に入ったようで「Jack and Jillのおはなし、きく!」と・・・! よく知ってるマザーグースの歌ばかりだから、朗読バージョンで聞いても面白いのかな。

Classic Nursery Rhymes

Classic Nursery Rhymes

 

 

もうひとつお気に入りはこの歌。


Little Robin Redbreast | Nursery Rhymes from Caitie's Classroom

 

Catie's Classroomが、これまた面白い!母息子でハマってる番組。 Catieお姉さんがピザ屋さんごっこをしたり、色水の実験をしたり、いろんなアクティビティの参考にもなるし、博物館とかフィールドトリップにも連れてってくれる。

 

BlippiおじさんとCatieおねえさんLOVEなイチ君です。

 

 

The Runaway Bunny (Essential Picture Book Classics)

The Runaway Bunny (Essential Picture Book Classics)

 

 それから新しい絵本。あのGOODNIGHT MOONの作者さんの絵本。「ぼく、にげちゃうよ」というこうさぎと、お母さんとのやり取りがなんとも愛おしい。

 

ぼくにげちゃうよ (海外秀作絵本)

ぼくにげちゃうよ (海外秀作絵本)

 

 

毎日「イチをつかまえてー!!!」と叫ぶかまってちゃんの息子に大ヒット。お膝で何回も読まされるスキンシップ絵本になりました。

買ったのは日本語バージョンだけど、Youtubeで英語の朗読もあるから英語絵本の朗読プレイリストに追加。

 


The RUNAWAY BUNNY by Margaret Wise Brown. Grandma Annii's Storytime.

 

 

 

私が主催していた親子英語サークルですが、イチ君の「僕だけを見て!!」攻撃がすさまじい時期がありそれっきりでヤメてしまったんですよね。

 

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最近になってなぜか「公民館にハローハロー持っていこう?」と誘ってくるイチ君。「ハローハロー好きなの?」と聞くと「好き」だって。お友達と一緒だとわざと違うことするくせに!!(笑)

 

イチ君は今年から幼稚園なので、彼のいない時間帯にまた親子集まってこういう英語タイムを楽しみたいな~と考えてます。すまん、イチ君!

好きなことを好きなように

やりたいと思うことがあるなら、すれば良い、という発想。

 

言葉にすれば至極シンプルで当然なことのようだけど、「なんと!!たしかに、そうだ!!」と最近ようやく気付いた。

 

ワガママスキル

好きなことを好きなようにする。

ワガママだと受け取られるかもしれない。でもこのワガママスキル、成熟したワガママスキルが人間個人と社会全体を成長させるんだと思えてならない。

 

私の考える「ワガママスキル」は、好きなことを好きなようにすることを我慢しない、ということ。

ただし「我慢しない」の部分に注意が必要。ここ、成熟度が問われる部分。

 

ワガママスキルを分解して考えてみる

  1. 自分が何を欲しいのか、何がしたいのかを分かる
  2. 自分の欲求を表に出す(臆せずに)
  3. 具体的に行動を起こす(誰がなんと言おうとも)
  4. 障害に対処する(諦めない)
  5. 欲求を満たす

 

なんだ、書き出してみたらgritのことだった。

 
GRIT by Angela Duckworth | Animated CORE Message

未熟なワガママスキル

自分の欲求を正しく把握していない

表面的な欲求と、深層心理というか潜在的な欲求が違うってのは多々ある。そういう時、表面的な欲求をいくら補ってもいつまでも「満たされない」アリ地獄に落ちてしまう。

病気の部分的な症状だけをみて原因を見ない、みたいな。

それから他人の欲求を自分の欲求だと勘違いしている場合。

 

相手を否定する表現方法

例え自分の欲求が他人の欲求と食い違うものであっても、欲求を目に見える形で表に出すのがワガママスキル。

 

未熟なワガママスキルの場合、その行動は「他者を否定して自分を肯定する」カタチになって現れる。攻撃的な言葉とか態度で出しちゃったり、逆に被害者役を演じることで相手を加害者に仕立て上げる。

 

成熟したワガママスキルなら、「あぁ、アナタはそう思うのね。うんうん。私はアナタとは違うけど、こう思うよ」って受け止め方ができる。テーマのシリアス度によっちゃ熱量は変わってくるけど、自分の欲求を相手が認めていないことをこの時点ではそれほど問題視しない。

 

衝突を起こす行動

さて、我慢せずに行動を起こすのがワガママスキルの見せ所!そして難しいところ!欲求を満たすために動く。そして他人の存在がスムーズに行動させてくれない。そんな時、未熟なワガママスキルだと相手を否定する態度がベースにあるから、「相手を変えようと」する。

 

上手く行かない原因を相手に押し付ける。人や環境に対する不平・不満・愚痴を言う。結果に結びつかない行動にエネルギーを費やす。

 

我慢しない、というのは自分の行動(意志)は自分で責任を持つ、ということ。自分がやりたいから、自分が動く。自分がほしいから、ほしいものを素直に求める。

 

相手を変えずに自分を変える、と、我慢しない、は成熟したワガママスキルで両立する。視点を変える、場所を変える、やり方を変える、作戦を練って動くのは自分だから。

 

我慢するというワガママ

小さい頃から「他のみんな我慢してるんだからアナタも我慢しなさい」って考え方が理解できなかった。大人になった今もこの理屈がよくわからない。我慢するのは我慢しないといけない理由があってそうしてるわけで、他人がしているからしないといけないわけじゃないはず

 

もし「我慢すべき」理由が理不尽なこと、納得できないことなら、「我慢しない」という選択をする人がいてもいいと思う。我慢している人が自分の我慢を相手に「察する」ことや「同じように苦しい思いをすること」を要求するなら、それこそ相手の意志を無視したワガママだ。

 

 

我慢強いことと粘り強いことは違う

我慢は美徳とされるけど、冒頭のTEDスピーチにもあったGRITというチカラは我慢強さとはチョット違うと思う。

 

やり抜くチカラ。ほしいものを素直に貪欲に求め続けるチカラ。目の前のことが苦しいことだったとしても、大きい視点で自分のゴールが見えている人は、それを求めるチカラが大きいほど、苦労を乗り越えるためのエネルギーを維持できる

 

ワガママスキルはグローバルスキル

成熟したワガママスキルは、世界に通用するスキル。というかむしろ、ワガママな我慢を強いる価値観から抜け出せないと次の世界の土俵にあがれない。 

kotokotoba.hateblo.jp

 

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成熟したワガママスキルはほしいものを引き寄せる

私の周りには、ほしいものはいつも向こうからやってきてすぐ手に入る人が何人もいる。運がいい人。(うらやましい!!)そういう人はやっぱり成熟したワガママスキルをお持ちで。

 

もちろん自分の気持ちに素直に行動することで人と摩擦が生まれることもあるようだけど、聞いてみると「なんか合わないな、と思ったらそういう人は自然とすーっと離れていくよ」だそうだ。きっと本人が相手に(相手との間に生じた摩擦に)執着しないから、なんだろうな。

 

上手く行かなかったら、どうこうしよう、解決しよう、と思ってしまうけど、それも執着。自分は自分のやりたいことを見て、やるべきことをやる。そうしていると結果合う人は残って合わない人は去っていく。こんなふうに、やり遂げる熱さとある意味流れに身を任せるさっぱりした生き方、カッコイイな、と思う。