ことばのおもしろさ研究所

語学好きな母ちゃんが、子どもの言葉の成長と外国語学習の奥深さ、心に響いた本なんかを記録しているブログ。

台湾から本をお取り寄せ!

台湾最大級のオンライン通販サイト【博客来】で注文した本が届いたよ!

www.books.com.tw

登録は1年前くらいにしていたんだけど、利用は今回が初めて。登録するときはちと手こずった覚えがあるけど、国外発送指定の購入自体はとっても簡単だった。

 

先週の金曜に注文して今日届いたから、割りとすぐ手元に着くんだね。梱包もしっかりされてて安心。(本のはじっこが若干よれて折れ曲がってたけど)

 

登録から注文までの流れを詳しく説明してくれている記事を発見↓

rocketnews24.com

現地でしか売ってない本、CD、DVDやらなんやらも、ポチッと購入して日本にお届けしてもらえる。私が購入したのは、この本。

 

【台語原來是這樣】

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可愛いイラスト付きのオールカラーで、台湾語の語彙を紹介している。台湾語は当て字の漢字と注音符号(ボポモフォ)+ローマ字、説明文は中国語。

この本は三つのパートに分かれていて、ひとつ目は面白い台湾語語句、二つ目は色に関する台湾語、三つ目は食べ物に関する台湾語の諺という構成。 

 

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(あれ、画像逆さま・・・?ま、いっか) 

 

2015年に出版されて話題になった本らしく、台湾に詳しいたまりさんのブログで紹介されてるのを見て欲しくなっちゃったのであります。 

台湾語好きにはたまらない、珠玉の一冊『台語原來是這樣』|台湾語がちょびっと話せるよ!--我會曉講一點點仔台語!

 

 

台湾語の本(テキスト)が欲しい

日本の書店だと台湾の中国語(台湾華語)の本が少ない以上に、台湾語の本がほとんど無い。じゃあ現地の本屋なら豊富にあるのかっていうとそうでもない(T_T)

最近は「母語を大切にしよう」って流れになってきたようで、上の本のように台湾語について書かれた本も出てきたみたいなんだけど。

 

もし「台湾に行って台湾語の本を買いたい」ってんなら、ここの本屋さんがオススメ!

  【台湾e店】

www.taiouan.com.tw

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 台湾語関連の本はどれも年季が入ってるんだけど、棚一面に台湾語の書籍が揃ってるのはスゴイ!文学からテキスト、歴史から概論、他にも台湾グッズやCD、DVDも売ってる。

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

 

中国語の勉強も兼ねて、じっくり読書を楽しもう~(^O^)

【語学・アウトプット】ネイティブに添削してもらおう!交流しよう!【Lang-8】

国語学習者におすすめのSNSをひとつご紹介!文章を投稿してお互い添削しあおうっていうwebサービスなんだけど、うまく活用すれば「書く」練習だけじゃなくて発音や聞き取り、言語交換のパートナー探しまでできちゃいます。

 

相互添削SNSLang-8】特徴と基本的な使い方

 例えば私は英語の文章を投稿して、英語ネイティブに添削してもらう。私は日本語を勉強している人の文章を添削してあげる。そうやってgive and takeでゴガク楽しみましょうってコンセプト。 

 

lang-8.com

 

基本的な使い方は↓こんな感じ。


Lang-8 Introduction

登録は無料。有料(プレミアム会員)になると、自分の投稿が優先的に表示されて添削してもらいやすくなるみたい。 あと、ちょこちょこっと便利機能が増えるのかな?

 

コミュニティもいろいろあって、質問を投稿したりSkypeで練習しましょうって呼び掛けもある。自分の学んでいる言語のコミュニティや、趣味のコミュニティに参加して交流を楽しむこともできる。

 

書く、添削をもらって見直しをする、教えてもらった新しい表現や正しい言い回しを使ってまた書く、添削をもらう・・・の繰り返しで、着実にレベルアップできる、はず。

 

よくあるお悩みポイントとその対策

  1. 添削がなかなかつかない
  2. 信頼に足る添削かどうか怪しい

(1)添削がなかなかつかない

これは英語学習者によくあるお悩み。なんてったって英語を勉強してるユーザーの数が英語ネイティブの数より多いんだもの。

一方でコンスタントに5~6人の英語ネイティブから添削をもらっている人(無料会員)もいる。その人たちの投稿に添削をもらうヒントがありそうなので、共通する特徴をピックアップ。

 

☆文章が長すぎない

ダラダラと書かれた投稿は添削がしんどい。

☆内容がおもしろい

日本の文化の事、日本語に関すること、がやっぱり気を引きやすいのかな。そうでなくても教科書の練習問題をツラツラ箇条書きしたような投稿はあんまり添削してあげようって気にならない。

☆自分も積極的に添削してあげている

「添削してください」と待ってるだけの人より、自分の投稿にも添削してくれる人の方が快く添削してあげたくなる。

☆アクティブな”フレンド”が多い

ユーザー同士フレンドになるとお互いの投稿が自分のトップページに表示されるから添削しやすい。添削を積極的にしてくれる人、添削の内容が丁寧な人ならよろこんでフレンドになってくれる。

 

つまるところ、give and takeの精神だわね!自分もどんな人に添削してあげたくなるのか、どんな投稿だと添削する気が萎えちゃうのか。それでも添削がもらえなくて困ってるなら有料会員になるか、英文添削のオンラインレッスンに切り替えちゃえ。

 

(2)信頼に足る添削かどうか怪しい

これは一般人の無料SNSだから多少仕方がない。私だって「正しい日本語」を完璧に、美しく使いこなせているかと言われると自信をもってハイとは言えない。

でもネイティブが実際に使っている言葉であるなら、それが自然な表現ならそれでイイジャンってのが私個人の意見。完璧な文法、間違いなく美しい言い回しを追求するんであれば、それこそこういうSNSじゃなくてオンラインレッスンで先生に添削を頼むべき

ただし英語のレベルがあまりに低くて、伝えたい意味が汲み取ってもらえずに誤った憶測で添削される場合もあるので注意がいる。これは複数人の添削を比較したり、添削後の文章を辞書なりweb検索なりでチェックして見直せば大丈夫かな。見直しをすることで新しい語句も覚えやすくなるし。

それから母語を併記するオプションもあるから、日本語も一緒に書いておけばそれを参考にして直してくれる人もいる。

 

 

フレンドリクエストは手当たり次第送るんじゃなくて、アクティブなユーザーめがけて送ろう。最終ログインが何年も前だったり、投稿数が1~2回で添削数0のユーザーは添削してくれる可能性が低い。

それからアクティブなフレンドを増やすためには、自分もアクティブであること

プロフィール欄をちゃんと書いておいたり、フレンドリクエストもコメントを添えて送ったり。特に英語ネイティブは1日に何通もリクエストが来るわけだから、無視されるか承認されるかの分かれ目がなんなのかってのを意識したい。

 

もっともっと効果的な学習を!Lang-8活用方法

文章の投稿以外にも、こんなおもしろい使い方があるよ。

Youtubeの動画を貼り付けてディクテーション

動画のURLを本文中に貼り付ければ、動画を埋め込むことができる。これを利用して短い動画のディクテーションだったり、聞き取れなかった部分の質問をするって使い方もできる。

 

音声を埋め込んで聞いてもらう

上級者ならスピーチ、初心者は朗読を録音して発音をチェックしてもらおう。私も録音付きで何度か投稿したんだけど、わざわざ録音して返してくれる人もいてすごく勉強になった。

 

audioboom.com

m.soundcloud.com

音声の録音にはこういったオンラインサービスが便利。

 

言語交換パートナーを見つける

Skypeでスピーキングの練習したいと思っている人も多く、Skypeしませんかっていうコミュニティもある。直接「この人となら続きそう!」ってユーザーにメッセージを送って誘ったり、自分の投稿で呼び掛けてもいい。プロフィールページに言語交換相手募集と書いている人もいる。任意でプロフィールページにSkypeのIDを表示することもできる。

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

私はLang-8で初めての言語交換パートナーができた。

 

してもらって嬉しい添削を

添削の仕方は人それぞれだけど、「おお、ありがたい!」と感動するような添削をしてくれる人もいる。それがきっかけで私も時間があるときは少しでもわかりやすく添削できるように心がけた。こんなふうにまわりまわっていい添削の連鎖が続けばいいな、と思うのでそのグッとくる添削方法を紹介。

 

☆相手のレベルに合わせた添削

「わたし わ まいける です」のようなレベルの投稿に、ずらずらと日本語で解説をする日本人が、意外にも結構いる。いやいや彼はその説明絶対読めないでしょ、みたいな。

逆に上手に文章を書けている日本語学習者には、日本語でコメントや説明をつけてあげた方が勉強になっていい。

☆追記でより自然な表現を

文法的には正しいけど、ネイティブからすると変ちくりんな文章ってのが結構ある。そういうときは「こういう言い方の方が自然だよ」とコメントを添えて添削に追記する。赤の添削は訂正、青は提案、っていう色分けをしている人もいた。なるほど。

☆説明の難しいニュアンスの違いは例文を

意味は似ていても使い方が違う、そんな語句は一生懸命説明するより例文をひとつふたつ追記してあげた方が分かりやすい。長くなりそうならコメント欄にまとめてもいい。

☆最後のコメント欄には投稿の感想を書いてもらえると嬉しい

添削してくれるだけでありがたいんだけど、やっぱりコメントをもらえると嬉しい。コメントの文章も勉強になる。ただし初級学習者には英語or相手の言語で書いてあげた方がいい。

 

 

おわりに

書く、添削してもらった語句を見直す、それを応用してまた書く・・・このサイクルを継続すれば書くチカラはぐんぐんのびる。プラスして発音をチェックしてもらったり、Youtube動画の聞き取り練習をしたり。

 

わたしはlang-8を通して文章をまとめるチカラがついたと思うし、言語交換パートナーだけでなく、lang-8内で交流するいい友達もたくさんできた。 

 

それに日本語の添削を通して面白い発見もたくさんあった。母語って、普段全く意識せずに使ってるけど、こんな仕組みでニュアンスの違いが生まれるのかぁ、と新鮮な発見。「は」と「が」の違いだったり「に」や「で」だったり・・・。

 

ちなみに、それを自分なりに調べてまとめてみたんだけど、興味ある人は読んでみてね(*'_'*)こんな使い分けもあるよ!ってのもコメントもらえたら嬉しいです。自分の経験則で書いてるから、間違ってるところも多いかも・・・>_<

TODAY IS A GIFT: Japanese Grammar Tips ~The Particles~

 

 今はしばらく利用していないけど、またlang-8オランダ語の作文練習を再開しようかな!

【息子生後三ヶ月】成長記、育児本、それから育児に役立つ英語動画

語学ブログなのに、またまた赤ちゃんネタでごめんなさい。息子のおチビ改めイチ(※)が3ヶ月になったので、観察記録がてら育児関係で面白かった本やYoutube動画(英語)を紹介したいと思います。

 ※おチビというにはあまりにプクプク太ってお舅さんに「ぶたまん」と言われるほど立派になったため、ブログではイチ君で通そうと思います。

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↑おしりクイッの腹筋運動がすさまじくかわいいと思う。

 

お喋り男の兆し?コトバの発達

生後2ヶ月の頃は「んー」とか「うぁー」とかだったのが、K音G音Q音っぽい声も増えてきた。舌の付け根を持ち上げて喉を閉じたり開いたりして出る音ですな。時にRやLっぽい音も混ざる。口に手を突っ込んでるときなんかは偶然にB音も出るんだけど、意識的に唇を使って声を出すのはまだまだかな?

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

家族からはお喋り男と笑われるくらい声を出すのが好きで、起きてる間は始終うっく~あっく~と喋っているイチ君。話しかけると満面の笑顔で返事してくれる。全然寝てくれずにグッタリしたり、エンドレス抱っこで倦怠感がすさまじくても、この笑顔を見たらもう全部許せちゃう。

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 ご機嫌な時の声以外にも、抱っこしてほしくて人を呼ぶ声やベッドに置かれたときの不満げな声なんかも出てきてバリエーションが増えてきた。伝える、という手段をもった発声が増えてきたご様子

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 赤ちゃんの言葉の発達過程については絵描きのロクパパさんがかわいいイラスト付きで記事にまとめてたのでシェア!なるほどなるほど。

ekakipapa.hatenablog.com

 

最近読んだ保育・育児の本を2冊

母が納戸の奥から本を引っ張り出してきた。子どもたちが小さかった頃に読んでた本らしい。

斎藤公子の保育論

斎藤公子の保育論

 

 インタビュー形式で日本の保育観の問題点や乳児(胎児も)からの保育の重要性、 その実践方法と理念について答えている。以下、印象的だった部分のメモ。

 

☆日本の幼稚園の問題点は集団からはみ出さないことを教え込もうとする(お遊戯や課題など)こと。はみ出さないのは考える力が育っていないから

☆赤ちゃんは生まれた直後でも母親と目を合わせることができる。目と目を合わせることが神経系の発達を促す。授乳も目と目を合わせてやるのが大切。

☆ハイハイをする赤ちゃんにとって段差や斜面は重要な刺激。

☆おもちゃは質の良い木製のものを触ったり舐めたりさせてあげて、プラスチック製は避ける

音楽は器具を使わずに人の声で、リズムを感じ取らせる。

 ☆0歳時は神経系が急激に発達する時期だから、脳性麻痺や運動麻痺の治癒、あるいは発達させる可塑性が高い。

早期教育の先駆けであるドーマン博士もこの脳の可塑性に着目して、赤ちゃんに算数や読み書き、百科事典的知識を与えるプログラムを発案した。ドーマン博士の本も何冊か読んだから、これもそのうちブログで紹介したい!)

皮膚からの水刺激をたっぷり受けた子どもは自律神経がたくましく育つ。喘息やアレルギー体質の改善にも水刺激が大切。水と神経系の関わりは深い。

☆ゼロ歳後期から1歳は水の時期、つぎに土の時期。

感覚の一番の土台である触覚(水や土の刺激)をとばしてすぐ言葉にいったりすると発達にゆがみが生じる

☆おとな(先生)は「教える」のではなく「生活」を通して、子どもに労働を身に付けさせる。

 

何かやらせなくては、課題を与えて机の前に座らせておかなくては、と考えず、子どもの”内なる自然”をよく観察し、しゃべりたい時はよく聞いてやり、高い所にのぼりたい時期はのぼらせ、とんだりはねたりしたい時に窮屈な衣類でしばりつけたり、しつけしつけでおとなしくいう事をきかせたりしないということなんです。

 

☆集団に合わせた行動だとか、ルールを守ったり課題をこなすことができるのはある程度の年齢以降であって、子どもに一律に強いるべきでない。

 

保育というフィールドで働いている人はもちろん、子を持つ親にとっても参考になる本。

 

七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育

七歳までは夢の中―親だからできる幼児期のシュタイナー教育

 

そしてもう一冊はシュタイナー教育に関する本。 シュタイナー教育がどういうものか詳しく説明できないんだけど、「教育は芸術」という理念が○○式や△△メソッドといった類いの教育法と大きく違うところ。

 

この子が七十歳になったときに、楽しく生きていられるような種を、今までの私は、蒔いたでしょうか。いいえ。そこまでのことは考えていませんでした。もっと浅はかな、やっぱり「適応」の類いのことしか、私の頭にはありませんでした。 

 こうして考えてみると、これまで自分が生きて知った、狭い世間の損得勘定を基準にして、将来有利そうな方向に、子どものお尻をたたいて来ただけのような気がします。

- まえがき より

 

 

つまり表面的な「適応」ではなく、子どもの想像(創造)する力や感性を大切にしようっていうスタンス。だから就学前に知的早期教育(読み書きや知識の詰め込みといった類いのもの)はしなくてもいいっていう考え方

 この本はシュタイナー教育の幼稚園に子どもを通わせた経験談が主な内容なんだけど、先生の子どもにたいする態度や、環境作りは子育てに活かせそう。シュタイナー教育そのものについてはあまり詳しく説明されていないから、巻末にあるおすすめ本を参照してみようと思う。

以下、印象に残った部分のメモ。

 

☆子どものおもちゃは自然の素材、質の良いものを少しだけ。

☆大人が楽しげに働いているようすを見せる。

(これ斎藤公子の保育論に共通する)

☆子どもが抱っこと言ってきたときは、その一瞬だけでもその子のためだけの私になって抱っこする。手に持っているもの、心に抱えている心配事を全部一旦置いといて、心を込めて抱っこする。

かわいがればかわいがるほど、子どもはいいこになる

 

英語で学ぶ、保育(子育て)の心


Montessori for Infants: A Window Into the Nido at LePort Montessori

このビデオはモンテッソーリ教育という、シュタイナー教育とはまた別の教育理念を紹介してるものなんだけど、どちらも「子どもをよく観察して、子どもに寄り添う」という点では同じ。

 

 


How to Talk to a Toddler

子どもと話すときは、答えを強要せずに、待つこと!

例えば自分がされたらどうだろう。話を遮られたりいちいち訂正されたり「リピートアフターミー」なんて言われたら。

 

infant, divelopment, education, learn等々のキーワードでオモシロイ動画がいっぱい出てくる。

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

おわりに

抱っこしながらポチポチ書くのはなかなか時間がかかる。

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夕方5時ぐらいから夜の9時頃までスーパーハイテンションタイム。こんなに激しく動く赤ちゃん見たことないと言われる。

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 そして生まれたときからとんがりコーンなヘアスタイル。

 

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ただただ素直に命を生きている存在の、その尊さにハッとさせられる。

 

 

kotokotoba.hateblo.jp