イチくん、シンガポールの現地幼稚園(5歳年中)に通って2ヶ月。コトバの発達についての記録です。最近気付いた大きな変化は、単語ではなく文章の英語を発話するようになったこと。
これはやっぱり「大きいカタマリで英語の音を聞く」機会が増えたからだと思う。あと文脈がある英語に触れていること。覚えるための英語、使い方を習うための声掛けじゃなく、「意図」があるコトバとしての英語。
死んだ獲物をぶらさげてそれを矢で射る狩りの練習よりも、実際に野に繰り出して自分の体験を通して覚える方が圧倒的に効率がいいし、吸収する情報量も多い。
ただし他の目的ありきの現場だと、コトバを習得することは優先度が低いから、コトバ以外の手段で目的を達成してもOKになっちゃう。例えば担任の先生はスマホの翻訳アプリを使ってフォローしてくれるし、日本人のお友達も日本語でフォローしてくれる。
immersionが単純にいいかって言うと、そうでもない。
「気付き」を促すフィードバックがダイジだよな、と思う。
イチくんの場合は5歳の幼児さんだから、日本語で意味をフィードバックするんでなく、まだまだ「全体の雰囲気」ベースでコトバとの接点、接触角度を増やすってのがダイジ。
イチくんの場合は絵本がパワフルなフィードバックになってる。
Mr.Happyとか、Mr.Messy、いろんな「形容詞」を名前に持つキャラクターがかわゆい。イチくんはMr.Greedyが大好きで大好きで、自分のことをMr.Greedyだという。たしかに君は食い意地はってるし、おなかぽっこりなところがそっくり。
サイズはSight Word Readersシリーズくらいだけど、文章量は割とあるかな?同じ表現を繰り返したり、他のコトバで言い換えたりしながら、ある意味「くどい」し、1ページの文章量は長め(笑)
でも最初からキチッと読まずに、まず楽しんでキーワード拾って、イラストから「What's he doing?」とか聞きながら会話とやりとりを楽しみながら読める。一文が3語とか4語じゃなく、「文章」レベルで出てくることが多いから、それもGOOD。
サイトワードの次のステップに、おすすめ。
Sight Word Readersシリーズについて書いた過去記事↓
「Like」とか「Also」とか「Because」とか、つなぐコトバが増えたなーってのも最近。文法はまだまだ語順とか時制があいまいかな。
2語、3語の発話から、それなりのまとまりで文章を「つくる」段階。このステージのギャップが、なかなか難しいなぁってずっと思ってた。単語レベルでの理解力はそんなに変わってない。
- 理解の足掛かりになる単語(ボキャブラリー)が増える
- 文章全体に流れるリズム・テンポを身体で覚える
- 文脈のあるカタマリとしてのコトバに多く触れる
- 真似する、実際に自分の身体でフィードバックを得る機会がある
immersionじゃなくても、この「要素」を再現できれば日本国内で充分いい刺激を得られるはず。幼児さん~子どもは特に、先生以上に「友達」の存在が大きいなって思う。
以上!イチくんのコトバ観察日記でした!