最近のゴガク界隈ではスピーキングとリスニング能力ばっかり注目されてますが、リーディングは底力アップに強力かつ欠かせない要素ってことでご紹介。
↑この記事で「今度書く」っちゅうてすっかり忘れてた「読書」ネタ。
台湾で出会った日本語の吸収力がすごい友人、ポリグロットYoutuberたちはみんな「読書」をしていた。テキストのリーディングではなく、読書。好きなコンテンツ、小説、本や雑誌を外国語で読んで楽しんでいた。
私も台湾にいたとき、現地の書店で買ったエッセイ本を何冊か読んでた。引っ越しで置いてきちゃったかな?手元に無いのから読み返せないのが残念。
読書で鍛えるリアルな言語感覚
ゴガクに読書を取り入れて特に良かったな~~と思うのは、
- ボキャブラリーが広がること
- 文章のパターン(自然な文法ルール)が沁みこむこと
私は試験勉強じゃなく日常会話オンリーで中国語を学んだから、結構使う語彙が限られているし、伝える・伝わることを優先するわけでシンプルな言い回しが多くなる。その分本から吸収する語彙は新鮮で、表面的で幼稚になりがちな会話を骨のあるオトナの会話にできるよう意識できるようになったし、ニュースやドラマで耳にして理解できるコトバもずっと増えた。
あと、それまで学んできた語彙や文法、表現が「大量の実例」として触れることでより立体的に学習できたと思う。外国語にせよ日本語にせよ、意味とコトバがカードの裏表のように対で存在するわけじゃない。
例えばXというコトバがあったとして、それがどんな文章の中で、どんな雰囲気(背景)で使われているのか、前後によく一緒に出てくる語はなんなのか、Xにまつわる情報やイメージが増えれば増えるだけ、よりXというコトバがリアルに自分の中に定着していく。
(3)自分とコトバとの距離感を縮める、コトバと自分との接点を増やす
自分から遠い語彙←―passive vocab――active vocab―→近い語彙
・興味関心の強さ・その言葉が使われる状況や場面を具体的(リアル)にイメージできるかどうか
・そのイメージがどれくらい自分にとって個人的なものか
※例えば例文を”感染”という語彙を使って文章をつくる時「コロナウイルスは恐ろしい感染症です」という文章よりも「私の妹は3年前おたふくかぜに感染してマンモスのような顔になった」みたいなパーソナルな内容のほうが自分の言葉として記憶に残りやすい(真実じゃなくてもOK)
・ポジティブな感情との結びつき
※リラックスしている時に比べて、不安やイライラを感じている時は記憶力を下げる。でも怒りMAXぐらいのインパクトがあればそれはそれで印象に残るからOK。英語⇒日本語⇒イメージ、じゃなくて英語⇒イメージ×感情の結びつきを強めることで英語回路も太くなる。
リアルに定着するってのは、passive vocaburary(意味を知っているコトバ)がactive vocaburary(使えるコトバ)になるってこと。
外国語の読書やってみようかなって人にアドバイス
4 steps to learning a language with books
この動画で紹介されている4ステップは
- ピッタリの本を選ぶ
- 楽しみながら読む
- オリジナル辞書をつくる
- もう一回読む
なんだけど、こういう具体的方法論ってのは個人の性格と好みに合わせてカスタマイズすべし!例えば従来の学校教育的な「勉強」に慣れている人は「3オリジナル辞書をつくる」に時間をかけすぎちゃうかもしれないから、思い切ってココぶっとばしてもいいかも。楽しんで読み進めることに慣れるまでは。
ゴガク的メジャーな「読書法」2つ
多読と精読、と聞けばピンと来るかな。Extensive ReadingとIntensive Reading。どっちがイイっていうか、どっちもイイ。両方できるのが理想的。鍛える筋肉が違う。
多読は楽しく読み進めるのがメイン。上の動画は多読のリーディング方法アドバイスになるのかな。精読はよりゴガクちっくになるね。でも教科書やテキストを解いているわけじゃないなら、一字一句チェックする必要は無いと思う。より構造や語彙に意識を向けて読む、って違いだろうか。
私の読書(思い出)
エッセイ本を読んでいた時は、音読もしてた気がする。最初の読み始めだけ。だんだん読む方にノッてきて声を出すのを忘れてくるんだけど、それでよし。発音も、テケトー。エンジンをかけるルーチンだったのかな。
中国語の場合感じだからほとんどは意味がわかる。発音がよく分からない語彙は多いけど、「これは気になる、自分のモノにしたい!」と思ったやつと、「この単語は文章全体を見ても意味がわからん」ってのにはアンダーラインを引いて、ひとまとまりは読み進めていた。とりあえずアンダーラインだけひいて、一章分の数ページは読み通す。
それから先に進むか戻ってチェックするか。どんどん読みたいな、って思ったら同じようにペンを片手にもうちょっと進む。
ラインを引いたところはキリの良いタイミングで戻ってチェック。
スマホがあれば手書き入力で検索できたんだけど、当時は持ってなかったからパソコンの手書き入力をセットしてオンライン辞書を使ってたよ。
↑昔書いてたアメブロ。マメに書いてるのを見ると、私ってヒマだったんだな~~と懐かしく思う(笑)
で、行きつ戻りつしながら拾った語彙はノートへ。
読書でも、拾う語彙は絞り込む!ってのがダイジよ!前後の文脈でなんとなーくわかるコトバは思い切ってふるい落とす。それくらい絞り込んでピックアップしたやつだけをノートに迎え入れる。
私は結構何回も読み返すのが好きだから、1冊で多読的な読み方と精読的な読み方どっちもしちゃってました。1回目はとりあえず中身を楽しむ。2回目はコトバに意識を向ける、ってな感じで。
私の読書(これから)
ゴガク再開しようと思って。中国語どうやって勉強してたっけ??と記憶喪失だったので昔のブログを自分で読んでました。ゴガクは記録に残しておくといいね!!オンライン辞書のブックマークとか全部消えちゃってたし、探しなおすの時間モッタイナイから。
なにからしよう?と思っている時「勉強方法」ばっかりネットサーフィンしちゃうんだけど、これが一番アカンやつやね。その時間をゴガクにあてろ!!ってな。そういうわけで、いろいろ思い出しながら中国語&台湾語の読書します。
読むのはこれ。台湾語の解説&エッセイを中国語で読む。たまらんね。
1つの章に1つの台湾語だから、ペースもつくりやすいかな。今日はとりあえず最初の1語から読み直し。(実は買ってから半分までしか読んでなかった・・・^^;)
ゴールデンウィーク、そして連休明けも休園で、どこに読書の時間がとれるか?!
Stay Homeの影響で「今までできなかったことを、この空いた時間に」っていうハナシ聞くけど子どもが休園・休校になったシュフは逆よね??圧倒的に時間をつくることが難しくなった・・・(笑)
そしてこのタイミングであえてチャレンジしたくなるのはなぜ。