最近読んで面白かった本!英語教育から自分のための勉強本アレコレ
ひとつ前の記事でまとめて紹介しようとしたらもーとんでもなく長くなっちゃったから記事を分割!
英語教育と育児に関する本
ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語

ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語――わが子の語学力のために親ができること全て!
- 作者: 斉藤淳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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SLA(第二言語習得理論)に基づいた年齢別の効果的な英語学習方法について、一覧でまとめてあるのがとっても参考になった。
SLAについては↓この本が新しくってオススメ。
3歳〜18歳までの子どもための効果的な英語学習方法について書かれているんだけど、ポイントは3つ。
- 文字ではなく音から学ぶ
- 断片ではなくカタマリで学ぶ
- 英語を学ぶのではなく英語で学ぶ
SLAの観点から幼児期の英語教育で注目されている「イマージョン教育」については、「幼児期にイマージョン教育を行うことによる犠牲も自覚した上で」選択すれば良いとも述べている。
これからの世の中で必要なのは
英語力+学力+他者に貢献する力!
そしてここで言う「学力」は将来的に学び続けるポテンシャルのことであって、学校の成績とイコールじゃない。今まで日本の社会(今もそうかな?)で重視されている「学力」は過去に学んだ結果のことで、知識の暗記っぷりを評価したものだった。これから必要とされる「学力」は自分の頭で考えて、自分の答えをつくる知力のこと。
それってやっぱり「言葉の運用能力」を磨くことだよね!
他者に貢献する力、というキーワードも同じ時期に読んだ他の本何冊かに登場してた。
自分の英語学習に参考になった本
純ジャパニーズの迷わない英語学習法
目からウロコの学習法!じゃないんです。ゴガクってやっぱりそうなんです。でもオモシロイ。紹介してある学習法やツールも、とってもお役立ち。英語を勉強したい、レベルアップしたい、でも何からしようか・・・と悩んでいるならこれ一冊読めば(そして行動すれば)ヨシ!
英語は朗読でうまくなる!
語学のコツ、おススメ学習ツールや教材選び、面白くて参考になる記事が満載のかずーいさんのブログで紹介されていたこの本。
これは読むしかない!!と思わせるレビューの書き方の上手さも憧れ・・・。
Read Aloud(音読)から一歩進んでRead Alive(朗読)へ。朗読って気持ちを込めて(演技っぽく?)読むってことかな?と簡単に考えてたけど、意外に奥が深い!
聞き手を意識した伝え方、言葉の表現力を磨くこと。いかにネイティブらしい発音で流暢に話すか、ではなく!大切なのは相手に伝えたいメッセージをしっかりと届けられるか、ってこと。
言語能力を磨くためにGOODな本
英語に限らず「言葉の運用能力」を高めるために参考になる本。
エッセンシャル思考
最近新しくあれこれ始め、さらにやりたい事がモリモリで注意力散漫な私にビシッとビンタしてくれた本。
いや、まだ本書のアドバイス通り的を絞ったアクションができてないんだけどね…!
エッセンシャル思考で目指すのは、自分のエネルギーと時間を最も効率的に配分し重要な仕事で最大の成果をあげること!
なんだか思うように仕事(やりたいこと)がさばけない…勉強の効果が出ない…そんな時は自分に「今自分は正しいことに力を注いでいるか?」と問いかけてみよう。
大切なのは自分で選ぶこと。
考える、ってのはそういうことだと思う。情報過多の世の中で、情報の本質を掴むことが重要になってくる。
やることを絞る、とあるけど仕事一本に集中しろ!ってわけじゃなくて、「あそび」の重要性も。動物はあそび(それ自体を目的とした行動)を通して主要な認知スキルを発達させるんだとか。それはイチくんを見ていてとっても納得(笑)脳の高度な機能を活性化させたいなら、あそべぃ!
メタ思考トレーニング
自分が理解できないこと、自分の価値観と反することに出くわした時、どう反応するか。ほとんどの人は相手がおかしい、と思う。これは相手を自分の考え方に合わせようとしている、つまり相手を変えようとする態度。
これに対して「何か自分の知らない世界がある!」と考えられる人は、自分を変えられる人。ただし、他人の意見に流されるのとは違う。
気付きと学び、成長がその先にある。
メタ思考ってのは、考え方を考えるってこと。
なにか問いがある。その問いに答えるだけではなく、そもそもその問いが妥当な問いなのか?一歩下がって考えると…!ただ問いの答えを出すだけでは見えなかった部分が見えてくる。
まとめてしまうと抽象的で分かりにくいけど、この本はとっても具体的な例とトレーニング方法を紹介している。
問いの本質を考える、って点で上の本エッセンシャル思考と重なる。
問いに問いを投げかける、という部分はこの後紹介する本、「考える力の育て方」ともリンクする。
人間は9タイプ
考え方のクセ、というか行動パターンを分類したエニアグラムってやつの進化版?性格テストみたいにそれぞれのタイプについて読むのも楽しいけど、コラムの部分が面白かったからそっちをメインに読んでもいいくらい。
この人は○○タイプだからこういう人間のはずだわ、やっぱりあなたって○○タイプだねウフフ、って使い方をするのは本末転倒。決めつけで思考停止にならないように気をつけながら、相手の視点に思い巡らすこと、そのヒントとして9タイプを用いようってのが著者の狙いなんじゃないかなー。
自分と違う価値観と出会った時に相手を変えようとするからコミュニケーションのズレが生じる・・・ってのは上の「メタ思考トレーニング」の基本的な考え方と通じる。
就活、転職、会社での人間関係に活かせるようにと構成された内容だけど、教育や子育てにも十分応用できる考え方だと思う。まとめきれないから、以下箇条書き。
- 信頼関係がなければ、叱っても人は伸びない(萎縮するだけ)
- FEARアピール(恐怖を与えて人を動かそうとするやり方)は目に見えて効果があるけど、それは直近の不利益を回避しているだけ、その場しのぎの対応。長期的にはマイナス効果。
- 言葉には表面的な意味を表す部分と、そこに含まれる意図、の二側面がある。話し手と聞き手のコミュニケーションのズレはそこのギャップにある。
- 常識(=身近にいる5人の考えの平均値)↔自然の本質「多様性」
- 人生における成功の尺度 → 自分のファン(自分を信頼してくれる人)の数
- ファンが多い人は他人のために尽くし、価値を提供できる人
「ほんとうに頭の良くなる世界最高の子ども英語」でもキーワードとしてでてきたこれ、「他者に貢献できる力」「価値を提供できる人間」・・・
親子関係をテーマにしたやつもあるみたい。
考える力の育て方

世界で800万人が実践! 考える力の育て方――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる
- 作者: 飛田基
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これは!使える!!いや、どんどん使って生活に活用したい。学ぶ楽しさを実感させて「学び方」を教える方法として3つの思考ツールが紹介されているんだけど、社会人も主婦もこの思考ツールの出番はたくさんあるはず。
☆対立する選択肢を解決する思考ツール(クラウド)
☆過去の出来事から学びを得る思考ツール(ブランチ)
☆アイディアの成功率を高める思考ツール(ブランチ)
☆適切な目標を定めて行動プランを立てられる思考ツール(アンビシャス・ターゲット・ツリー)
☆自ら考えて行動できるようになるコーチング方法
そうだ!英語サークルを立ち上げるためのプランをこの思考ツールを使って考えてみよう!
合わせて読みたい「子ども哲学」!!私も子ども哲学のワークショップを受けたい!!!日本も国語の授業で取り組んでほしい。ぜひとも。
以上!オモシロイィィ!と読み進めた本たちの紹介でした。こういうオモシロイ本をシェアできる読書会があったらいいよね。子連れで!!!
ひとりだと1〜2冊しか読めなくても、3人集まれば3倍の本の中身交換ができるよね。人に伝えようと思うと深く読めるし、理解度も高まる。マジメな本だけじゃなくて、漫画でも小説でも、「好き!」「おもしろい!」って気持ちを伝えるって楽しいし。