ことばのおもしろさ研究所

語学好きな母ちゃんが、子どもの言葉の成長と外国語学習の奥深さ、心に響いた本なんかを記録しているブログ。

【日本語】2歳半の言葉観察&子どもの教育に関する本

息子イチ君、2歳半です。自己主張と葛藤のイヤイヤ・こだわり・癇癪・・・TERRIBLE TWOとはこのことか!!毎日へとへとになっちゃうよね。

 

日本語のおもしろい間違え方

子どもの言葉の間違え方って、天才的。無意識に、本能で、言葉のデータ収集・分析・運用・応用ができちゃうんだから、いやすごい。それも、目(文字)じゃなくて耳(音)でそれをしてるんだから、驚きを通り越して尊敬。

 

語彙の間違い 

やさしくさわってね」と指摘すると、反抗期のイチ君がムッとして一言「こわくさわる!」。イチ君の中では「やさしい」の反対は「こわい」なんだね。大きな動物とか怖がるとき「こわくないよ、やさしいよ」と言って安心させることがあったからかな!

 

それから言葉のカテゴリー分けのオモシロサ。お母さんのスネを触って「なんか葉っぱはえとる!」と言われた。 それは毛だよ。未処理のすね毛だよ・・・。

あと、「ヘルメット、する!」と言ってヘッドホンをつけたり。頭に装着するもの=ヘルメット、と認識していたのかな。こういう言葉選びの間違いセンス、大人には真似できない!もっとたくさん面白いこと言ってた気がするんだけど、メモしないとすぐ忘れちゃうからなぁ。もっと記録つけとけばよかった。

 

それから、時間の概念。ちょっと前にあったことは全部「きのう」。実際に結構昔のことも「きのう」のことのように鮮明に覚えているぽいから、彼の感覚的には間違いじゃないのかも。昨日、今日、明日と一直線に時間が進むイメージが固定されるのはいつなんだろう?

 

 文法の間違い

「それつまらんわ~」と言われたときに「つまる!!」と言い返された。否定語に変えたり、後に続く語に合わせて単語を変化させるって、よくよく考えてみるととっても高度なことをしてる。一時期「危なそう」が「あぶなくそう」に、「落ちそう」が「おちねくそう」になっていた。

 

音の組み合わせの間違い

お店屋さんごっこの「お待たせしました」 は毎度「おまさてしました~」になる。それから「ネバネバ」がなかなか言えず「ねがめば、ねばめが、・・・ねが!」というのがかわいい。

 

育児・子どもの教育関連の本

育児ストレス発散のため、本を読んで現実逃避。おもしろかった本をリストアップ。

遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる

遊びが学びに欠かせないわけ―自立した学び手を育てる

 
  •  自由な遊び(⇔大人がお膳立てした遊びの活動)の重要性
  • 学校教育は「学ぼうとするチカラ」を妨げる仕組みになってしまっている
  • 子どもたちが異年齢で接する(遊ぶ)ことの重要性
かなりツマッテいる本。子どもにかかわる人は親も教師もオモシロク読めると思う。訳者あとがきにバッチリ全体がまとめられているから、時間がない人はそこから読んで、気になる章に戻って読んでもいいかも。訳者あとがきと各章の訳注も面白くって、参考文献もいっぱいメモしちゃった。

 

  • 「モニタリング」や「評価」はすでにデキル人には効果的だけど、まだデキナイ人、学習中の段階の人にするとパフォーマンスが低下する

成績をつけたり、「いい結果を出しなさいよ」と圧をかけられることは学習者にとってプラスに働きにくいそうな。できなくても「(根拠のない)自信があるタイプ」の人は大丈夫なんだろうけど。

  • 創造的であることを求められると、逆効果になる
  • ご褒美を最初に提示すると、パフォーマンスもモチベーションも低下する
  • 母親とだけ過ごしたおさるさんは、ほかの子ザルたちと一緒に過ごしたおさるさんに比べて不安感が強く、攻撃的で攻撃の対象にもなりやすくなった(脳の成長に影響)

 

親は「教えるタイミング」を探し続け、教育的なおもちゃを購入し、特定のレッスンを伝えるためにデザインされた「遊び」を子どもとし、そして語って聞かせます

 

自立した学び手を育てたいのなら、子どもに「自由な遊び」を。