趣味は語学です

語学好きによる語学好きのためのブログ。下手の横好き、でもいいじゃない。最近は育児(+英語)のネタが多め。

「文法」から言語を学ぶ

日本人の英語学習が「文法偏重」だと批判され、「俺が英語ペラペラじゃないのは文法のせいだ!」とハテナな論理があちこちでジョーシキになっていますが、大人の英語学習に「文法」は外国語習得のための便利で役立つコツ、その言語の特徴を簡単に掴む有力情報、効率的に学ぶ手がかりになるものだと私は思ってます。

 

文法を学ぶ、といっても目標が「○○語会話」であるなら、言語学者のように文の構造をケンキューする必要はもちろん無いわけで。

会話に直結する文法、ということで面白いアプローチ方法を紹介している動画リンクをば。

 

Tony Marsh

Language is Fractal

Language is a Fractal - YouTube

↑文章の成り立ち(つまり文法)を枝葉を広げる一本の木、幾何学模様のように捉えている。この考え方をベースに単語を組み替えて外国語を学ぼうってスタンス。

Language map

Language Maps - A Structural Blueprint for Creating Conversation - YouTube

 ↑会話に直結するオリジナル文法リストの出来上がり!

 

 

 

息子が抱っこで寝てる隙にスマホで投稿。YouTubeうまく挿入できたかな?書きたい内容はたんとあるのに…下書き記事がどんどん溜まっていくよー( ;´Д`)

 

これからまとめたい記事:

●子どもの習い事としての「英会話」

●母国語で鍛えたい3つのチカラ(外国語習得のためにも)

●英語「で」学ぶ子育てtips

子ども(乳幼児期)の英語教育③

 口にする言葉の種類が増え、発音も曖昧さが少なくなり、聞いたその場で真似できる言葉も多くなる一歳後半。子どもの言葉の吸収力を見せつけられる驚きの毎日に、どうしても欲深くなってしまう親心。

 

これだけ言葉の吸収力が凄い今、英語教育を推し進めるチャンスなんじゃないか?いやいや、この時期だからこそ母語(日本語)の土台をきっちりつけてやるべきか?

 

今週はぼんやりそんなことを考えながら、図書館で幼児期の英語教育について書かれた本を数冊借りて読んでみた。

 その中で印象に残ったのがこの一冊。

 

 

普通のこどもが普通にやってバイリンガルになる世界初の英語習得法 CD付 (アスカカルチャー)

普通のこどもが普通にやってバイリンガルになる世界初の英語習得法 CD付 (アスカカルチャー)

 

 メソッドうんぬんも面白かったんだけど、私は前書き部分に書かれていた著者の英語(言葉)に対する考え方に興味が惹かれた。

 

ザックリまとめるとこんな感じ。

  • 子どもは「言葉の海」にどっぷり浸かっている。乳幼児はそこから言葉を学んでいく。大人が取捨選択した限定的で簡単な「言葉のプール」ではなくても、自分で言葉をパターン化して身につける能力が備わっている
  • 英語はあくまで外国語。幼児期に優先的に育むべきはその子をとりまく場(社会)の言語である日本語。
  • 英語はバーチャルなものとして触れさせ、日常生活には組み込まない。
  • 幼児期に英語の回路を日本語の回路とは別の物として頭の中にインプットさせる。(日本語を介さない英語を身につける)
  • 一旦英語の回路がインプットできれば、その後日本語の陰に隠れてしまっても引き出すことができる
  • 英語の「かけ流し」を毎日行う。ただし、「まとまった長さのある自然な文章」かつ「挨拶や日常生活のフレーズ集ではなく、ストーリーのあるもの」。

 

「言葉の海」という例えに共感。そして少し前に話題になったあの小説も思い出した(言葉に興味がある人なら更にオモシロイ物語)。

 

舟を編む

舟を編む

 

 

 イチ君の言葉の発達を観察していると、強く思うことがある。

 
大人が「部分→全体」で外国語を学習するのとは逆に、子どもは「全体→部分」で言葉を学んでいる

 

 もちろん単語(物の名前)を覚えてそれを組み合わせて文を作っていく過程(部分→全体)もあるだろうけど。

ラジオやカメラを分解してつくりを調べるように、完成した言語という記号の集まりを頭の中で分解・分類・判別して、そこから小さなパーツをトライ&エラーで組み立てながら学習しているんじゃないか。

 

 赤ちゃんは大人から発せられる音の塊が自分に向けられていることに気付き、それが何らかの意味を持つことに気付き、音の塊にパターンがあることに気付き、組み合わせによって意味が変わることに気付き、そして組み変わるひとつひとつの部分はそれぞれ意味のある何かを指していることに気付く。

 

気付きこそ学び。そして子どもは大人よりずっとずっと気付くことが得意だってことを忘れちゃいけない。知育や教育と言うと、どうしても「分かっている大人」が「分かっていない子ども」に知識や情報を注入してやらなきゃいけないような気がしてしまうけど、気付きの機会が多く得られるような環境を整えることが大切なんだと思う。

 

 

ひとまとまりの言葉から、部分の言葉を学ぶ」様子から、人類の言葉の起源は「歌」だったんじゃないかという説もある。

 

言葉はなぜ生まれたのか

言葉はなぜ生まれたのか

 

 

 

 

 この「言葉の海」から言葉そのものを学び取る乳幼児の能力に着目して、英語のかけ流しをしましょう、というのが先に紹介した本で挙げられていた英語教育メソッドの中心軸。ただし、日常会話や挨拶等のフレーズ集ではなく、まとまった長さの文章で分かりやすいストーリーのあるもの。無駄な効果音やBGMがないもの。その最適な素材としておとぎ話を挙げている。本書の付録はジャックと豆の木の朗読CD。

 

 

さてもうひとつ、イチ君の言葉の発達の大きな変化から気付いたこと。

今までひとつの単語をひとつらなりの音の流れとして発声していたのを、音の組み合わせとして意識して発声するようになったということ

例えば親友のウサギのぬいぐるみ、バニさん。「ばぃたん」とか「ばぢたん」とか一息に呼んでいたのが「ば、ぢ、しゃん」と言ってみたり、しらすを「ちゃっしゅ」と言っていたのが「ち、あ、しゅ」と言ってみたり。

 

単語をリズムやイントネーションで真似ていた(外国人のモノマネでそれっぽく喋るアレみたいに)だけだった彼は、気付いたのだ!それぞれの単語はもっと小さな音の単位をくっつけて出来ているということに!

 なんだそんなこと、と大人は思うかもしれない。でもよくよく考えてみると、この「音のカタマリ方」の特徴を掴むことこそその言語の特徴を掴むことじゃないか

 

 日本語は「子音+母音」をひとつの単位として一音一音があって、それを横に並べて発音する。

英語は英語の音のカタマリ方、強弱のつけ方がある。中国語やベトナム語になると音に対する感度はかなり重要になってくる。

 

大人が発音や聞き取りに苦労するのは、外国語それ独自の音のカタマリ方が分からないからだと思う。日本語の音のカタマリ方に(無意識に)照らし合わせてしまうとまるでダメ。

 

 

言葉を音のカタマリで捉えている、で思い出したのがこの本。

 

言葉と脳と心 失語症とは何か (講談社現代新書)

言葉と脳と心 失語症とは何か (講談社現代新書)

 

 失語症の色んな症例、脳の損傷部位から言葉についてそして心について検証している。その中の一つに、言葉の音の組み合わせが上手くいかないという症例があった。

言葉は心の動き。ただし、心と言葉がどう繋がっているのか?失語症という特殊な状態からそのブラックボックスを探れる…かもしれない。

 

 

音のカタマリ方、の話に戻る。

子どもにフォニックス(英語の発音基本ルール)を教えたいなら、音のカタマリを意識できる時期、それも英語らしい音のカタマリ方をインプットした上でスタートした方が良さそうだ。

イチ君の場合はもうちょっと先だな〜。

 

 

吸収力、柔軟になんでも受け入れることができて、気付きの感度が凄まじく高いこの時期。

 

「英語教育はやっぱり今がチャンスなのか?語りかけやかけ流しで英語に触れる時間の割合を増やすべきか?」

 

私個人は、今の時期だからこそ、母の生身の言葉、母語でたくさんたくさんお話ししたいと考えてる。英語は英語で、エンターテイメントとしてこれからも触れていく。絵本、お歌、ABCのオモチャでも遊ぶ。ただ、そうしているときも日本語で会話を楽しむことを忘れないようにしたい。

 

この時期の英語教育の目的は、発語がどうのというよりはこの「英語の音のカタマリ方、リズムをインプットする」ことに尽きるのかな!アウトプットや知識やスキルの習得のようなことは意識しない。

 

 

 音のカタマリ方や言葉のパターンを学べるように質の良い豊富な素材と環境が必要、というのが先の本を読んで母が学んだこと。

 とりあえず、この付録の朗読CDを使って移動中の車内限定で「かけ流し」を始めてみようかな!とお出かけの際は車の中で聞きながら移動。(気に入ったセリフがあるらしく、ふにゃらふにゃ〜と真似するのがカワイイ)

 

 日本語に興味津々のこの時期が過ぎたら、できることもぐんと増えている頃だろうから、また英語遊びもいっぱい楽しみたいな!

 

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

 

【育児と英語】最近お気に入りの英語絵本

英語絵本セットSWRから、最近お気に入りの数冊をご紹介。それから英語らしい音がオモシロイ、ちょっとヘンテコ?な絵本と、おやすみ前の絵本として人気のあの絵本も。

 

絵本でごっこ遊びを楽しもう

 英語絵本セット(Sight Word Readers)を購入してから、手軽に気軽に英語のお話を楽しめるようになりました!25冊全部ばらばらっと100均のトレイに入れておもちゃ箱の上に置いてあるから、自分で引っ張り出して(ひっくり返して)読んでほしい本を探し出して持ってきてくれるよ。

最近のお気に入りは「This Is a Peach」と「My Bear」の2冊。

 

 

This Is a Peach

This Is a Peachは男の子がこれは◯◯です、と紹介していくペンパイナポー的な内容。「This is a peach」→「This is a pie」といった感じでそれぞれがビフォア・アフターになっているんだけど、イチ君はもうちょっとお兄ちゃんになってから気付いてくれるかな?

彼はpieのページを執拗に読ませてくる。そして「ぱーい!うぇへへ」とニヤニヤしながらおかーさんのπをつつくというセクハラオヤジな遊びにハマっている。

最後のオチも好きなようで、しっかり最後まで読んで(聞いてて)くれる。最後にdragonが出てくるんだけど、そこで「Go away!!」と言って追っ払った後に「ちゅ」とキスをするツンデレなやりとりが毎度お馴染みの遊びなのです。

そして「No! This is me!」とお兄ちゃんが出てくるオチに安心してニッコリ。

 

これが大好きなカイちゃんの絵本のオチとリンクするようで、カイちゃんも続けて読んだりします。

 

カイちゃんのこわいこわい (カイちゃんえほん)

カイちゃんのこわいこわい (カイちゃんえほん)

 

 それから、お面ブックでライオンやゾウに変身して…No! This is me!のやりとりをしたり。

 

おめん (ポプラ社のなりきりえほん (4))

おめん (ポプラ社のなりきりえほん (4))

 

 My Bear

カワイイが大好きなイチ君、テディベアと男の子のこの絵本も大好き。

まずは表紙のギューを真似。「My bear can 〜」と男の子がクマさんのお世話をしたり一緒に遊んだりする内容で、イチ君のおままごととピッタリ!

イチ君の親友、うさぎのバニさんや犬さんと遊んでる時にこの絵本のフレーズを言ってみたり。「My bunny can sleep」と言うと「ねんね〜」と返してくれるから、意味も伝わっている様子。

 

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

 

kotokotoba.hateblo.jp

 

 英語特有の「音」がオモシロイ絵本

英語圏の子供達にはお馴染みのドクタースースの絵本。

 

Hop on Pop (Bright & Early Board Books(TM))

Hop on Pop (Bright & Early Board Books(TM))

 

 これがイチ君大ウケだった。

宅急便の箱=自分のオモチャが入っていると勘違いしているイチ君はアマゾンで届いた絵本を当然のように母の手から奪い取り、最初のページを大袈裟に読んでやると非常に大ウケ、しばらく「あっぷ!ぱっぷ!ぽっ!ぱっぷ!」と真似しながら持ち歩いてました。

 

この絵本もまたネイティヴの子どもが「自分で読めるようになる」ための絵本で、ストーリーは、ない!でもこのナンセンスさがまたオモシロイ。

 

イチ君は「読む」ことを目的にしていないんだけど、英語独特の音のカタマリ方とその面白さを味わうためにとても良質な絵本だなー、と!

 


Hop on Pop by Dr. Seuss

YouTubeに朗読ビデオもあるよ。

 

 

この絵本を知ったのは、English Anyoneという英語学習者のためのYouTubeチャンネルで投稿されていたこの動画。

 


How I Teach My Daughter English - Teaching Reading, Spelling And Phonics

日本で暮らす彼がどうやって娘ちゃんに英語を教えているか、って話。フォニックスを使って「読み」を教えてるんだけど、そこで登場した絵本。

赤ちゃん(イチ君だけかな?)は「あっぷ!」とか「ばっぷ!」とかP音が好き(得意)だから、読みを教える歳じゃなくても楽しめるかなって思って購入。結果、楽しんでます。

角が丸くて丈夫なボードブックってのもかなりgoodです。

 

ベッドタイムストーリーの定番絵本

 

Goodnight Moon

Goodnight Moon

 

 なんて穏やかで、美しい絵本…

とおかーさんがウットリと読んでいる絵本。日本語の絵本も大好きなんだけど、英語の絵本のこの「向こうの世界」感がなんとも言えず好き。

なんか、やっぱり違うんだよな〜。どっちが良いとか好きとかではなく。

 

イチ君はちなみに表紙以外には興味なし。でもこのフレーズは気に入ったらしく、毎晩お空を見ては「ぐんない、むーん!」と手を振ってます。

その後ろ姿を見て鼻血が出そうになるおかーさん。なにそれ、可愛すぎるんですけど。(親バカ)

 

お休み前の絵本、は理想の生活習慣なんだけどうちは全然ダメです。おやすみ絵本いいのあるのに。。

 

おやすみ、ぼく

おやすみ、ぼく

 

 なぜか涙腺が緩むおやすみ絵本。おさるさんがイチ君にしか見えない。いつかこれをお布団に並んで読みながら眠りにつく…そんな夜が来ますように。うっとり。